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映画を見たり、考えたり。 [音楽・映画]

PCが壊れていた間の事を少し。

ブログもネットをさまようのもできないし、という訳ではないけれど、久しぶりに見に行った映画の事など。


見てきたのは『アイアンマン』。
こういうのが大好きかと言われれば、まぁ嫌いじゃないけど、ロバート・ダウニーJrが主演じゃなかったら劇場までは行かなかったと思う。
この人が好きなのだ。

とはいえ『チャーリー』を演じた時に限らず演技派の彼が、この手のアクション物に主演というのがどうも結びつかなかった。
さてはアルコールやドラッグの悪い癖のせいで仕事が切れていたところへ、舞い込んだオファーをなんでもいいからと受けたらこれだったとか言うんじゃないだろうなと思ったらぜんぜん違うらしい(笑)

あちこちのレビューで書かれているように確かにどんぴしゃのハマリ役に思えたけど、それは詰まるところ彼の俳優としてのセンスの成せる業なんだろうな。
『チャーリー』のチャップリンも『アリーmyラプ』のラリーもロバート・ダウニーJrでこそ、と思わせるのが彼の魅力だ。

と、思っていたのに次回作のコレはどう考えても?百連発で、まさか莫大な負債でも抱えているのかと思えてきたが、大御所のはずのショーン・コネリーが時々訳のわからない映画に出ていたように、とにかくどんな役柄にせよ演じる事自体が好きなのかもしれない。
でもやっぱり
『HEART AND SOULS』で見せてくれたような演技が彼の持ち味だと思うな。
「愛が微笑む時」などという、という気恥ずかしい邦題が付いているのを除けば、お勧めの作品だと思う。

今回の『アイアンマン』はお話的には重箱の隅をつつけばきりがないんだけど、そんなのは気づかないふりをして楽しむのがこういう作品の正しい楽しみ方。
改めてロバート・ダウニーJr、良かったです。

それ以上に良かったのがグウィネス・パルトロウ、というお話はまたの機会に(笑)





***




最高の人生の見つけ方』も見た。こっちはDVD。

ジャック・ニコルソンもモーガン・フリーマンもうまいキャスティングだなぁと思う。
何にでも竹中直人が出てくるどこかの国とは大違いだ。

こういう物語が成り立つのは片方がとてつもない大金持ちだから、という見方もできるかもしれないけれど、カーターがリストの初めの方に書いた、[見知らぬ人に親切にする]なんていうのは誰にでもできるはずなのになかなかできない事の筆頭。
そんな実直で誠実に生きてきたカーターのリストに、まったく正反対の人生を歩んできたエドワードが共感するというところにこの映画の意味がある。

大切な友人になれるかどうかというのは、仕事も収入も趣味も生き方さえも実はあんまり関係なくて、もっと根っこの部分がシンクロし合うかどうかなのかもしれない。

最高の人生っていうのは、死ぬ前にしておきたかった事をかなえるなんてことじゃなくて、そういう相手に出会えるかどうかなんだろうな。
それが異性か同性か、というのはまた別のお話として。

それにしてもエドワードの秘書のトーマスといい、『アイアンマン』のトニーの秘書のペッパーといい、どちらもただ有能なだけじゃないのが素晴らしい。
オマエが社長ならどっちを雇うかって? 言うまでもない。

だから言わない(笑)





***





そしてカメラのこと。

先日ツーリングで行った霧ヶ峰の夕焼けを撮る時、夕焼けの雲にピントを合わせようとしても合焦せず、しかたなく手前の山並みにピントを持っていくと今度は露出がそっちに引っ張られて夕焼けが明るく飛んでしまい、結果的にほとんど撮影不能に。
似たようなことは度々あってその度にストレスを感じていたのだが、この時ほど決定的に物足りなさを感じたことはなかった。

銀塩一眼レフを使っていた頃なら、AEロックかマニュアルフォーカスで対処して印象にも残らないような事だったが、何世代か前のLUMIXの普及機にそんなことを言っても始まらない。
デジタルでもう少し撮影の幅を広げたくなって情報を集め出したのは、PCが壊れる少し前だった。

写りで言うなら一眼レフだがいろいろ考えた結果、今回は候補から外すことに。
以前はツーリングにも当たり前のように大口径標準ズームを付けたEOS5を持って行ったものだが、オートバイ用ジャケットの胸ポケットに入れておけば必要のないときは忘れていられるコンパクト機の機動性に慣れると、そういつもいつも一眼レフを引っ下げてという気にはならない。
いや、ツーリングならまだハコの中に入れておけばいいにしろ、日常出かける時もカメラを持って行くようになった今、レンズの解像度やファインダーの気持ち良さよりもまず必要なのはポケットに入る大きさ。
加えて、今より多少気持ちのいい写真が撮れる事が条件だ。

ボケが使えるくらいのレンズでできれば広角寄りで、撮り手の意思を反映させられる操作性を持つコンパクトとなるとそれだけでかなり絞られてくる。
今の現場は日没過ぎには帰れるのを幸いに、家電屋やカメラ屋にカタログを貰いに行きがてら実機をいろいろと比べ考えた。

そして決めたのがリコーのGX200なのだが、それについては次の記事で。

なんだか最近お買い物が続いているけれど、よく考えても自分にとって意義のあるものは、手に入れられそうなら思い切ることにしたのだ。

“その時”になっても何かが欲しいなんて書いてある棺おけリストだったら、誰も共感できないでしょ?


タグ:映画
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harry

>自分にとって意義のあるものは、手に入れられそうなら思い切ることにした
うん、いいですね(笑
僕もこの一月で随分買いものしちゃいました。
ちょっとストレスが溜まってたせいかもしれないですが...
GXは楽しそうだなぁ。。
by harry (2008-11-19 07:39) 

barbie

ハーレーでもデジイチ持参は無理(^_^;
ずっと触ってなかって、久々京都の紅葉を取りにデジイチ持参で出かけたら・・・
撮り方忘れてました(>_<)
コンデジの方がきれいに撮れてるって(^_^;
そうそう死ぬときに悔いのないよう、自分にとって意義のあるものは手に入れるべきと思います。今一番のおねだりアイテムはZUMOです(^_-)-☆
by barbie (2008-11-19 08:46) 

HIRO

こんにちは。
昔、カメラ雑誌で、プロが銀塩一眼で仕事したフリして?コンパクトカメラで撮った...なんて話が出てましたが(笑)
確かに意義のあるものと思いきれば、大事に使うし良い事だと思います。
GXのレポと良い作品期待してます。
by HIRO (2008-11-19 10:59) 

イナテツ

デジカメ買い替えたんですか~
自分も今のデジカメに多少の不満がありさっそくリコーのGX200の詳細見て
参考にさせてもらいます (^^)
by イナテツ (2008-11-19 12:00) 

魔太郎

ロバート・ダウニーって久しぶりにお姿拝見でした。
デニーロも名作からコメディーまでなんでもこなすので、名優っていうのは
なんでもやってみたくなるのかも知れませんね。
最高の人生の見つけ方はなかなか良さそうですね。
中年になって、自分を振り返って、最高の人生ではないな?と思っている
自分にはぴったりはまりそうです。

by 魔太郎 (2008-11-19 19:47) 

YASH

★MORIHANAさん
nice!ありがとうございます。

★harryさん
その時は意義があるように思えたのに、っていうのが難しいんですけどね(笑)
でも何に使ったかわからないうちになくなってしまうよりいいかなと。

GXはまだあんまり撮ってないんですけど、操作系が自分仕様に
変更できる部分が多いので使い込むのが楽しみです。

★barbieさん
あ、でも今のカメラ任せってすごいですよね。
GXにはないんですけど露出とAFが被写体を追っかけて行ったり
するのもあって、びっくりしました。

私はさしあたってもう二度くらいバイクで北海道に行かないと
悔いが残るかな(笑)

★HIROさん
プロだから立派な機材じゃなきゃ、っていうのは違うような気がしますね。

機能だけ取るなら他にもっと良さそうなのもあったんですが、
GXの決め手になったのは手にした感じでした。
しっくり馴染んで長く使えそうです。

★イナテツさん
LUMIXのコンパクトさも捨てがたいので、まだまだこっちも使いますよ。
カメラも使ってみないとわからないところがありますよね。
今回の選択は私にとってはたぶん正解、のはず。
週末も持って行くつもりですから見てくださいね。

★takemoviesさん
nice!ありがとうございます。

★魔太郎さん
勝ち組負け組なんて簡単に口にするような時代になりましたけど、
人生がどうだったかなんて棺おけに入った時点でしか分からないような気も。
私はある面では最低に近いけど、別の面では最高に近いかな…。
だから平均すればまあまあだと思うことにしています。

by YASH (2008-11-19 23:01) 

e-g-g

カメラって、どうして迷うんでしょうね~
出かけるときに一眼レフにするか、
それともコンパクト、、、
新しいのを買うときも、また迷って。
つまるところ、何を撮りたいかで
変わるわけですけどね。

GX100をマークしていました。
200が出ているんですね、
近頃、ショップも覗いていないので疎くなってます。

by e-g-g (2008-11-20 00:44) 

key-k

こんばんは。
アイアンマン、こういうの好きですねw
観に行けませんでしたが・・・(笑)

ショーン・コネリー、たまーに不思議な映画にでてますね。
一時期、どんな映画にも出まくっていたブルース・ウィルスは
判りやすかったんですけどw
by key-k (2008-11-20 01:32) 

にき

>大切な友人になれるかどうかというのは、仕事も収入も趣味も生き方さえも実はあんまり関係なくて、もっと根っこの部分がシンクロし合うかどうかなのかもしれない。

激しく賛同します!(^^)

デジカメは私も買いあぐねているので
リコーGX200に関するレポートを楽しみにしています。
取捨選択した機能や使い勝手など、むっちゃ興味ありです!

by にき (2008-11-21 12:22) 

YASH

すっかりお返事がおそくなってごめんなさい。
★e-g-gさん
で、迷わなくていいようなこれにしたと言う訳です。
値段と大きさと写りを考えたら、今の私にはたぶんぴったり。
と言いつつ、まだ機能がちゃんと把握できていないので、
もったいないことになってます…。

★key-kさん
さっそく2作目も決まっているとかで、来年あたり
また見に行くかもです。
そういえばアリーmyラブにもブルース・ウィルスがちょっとだけ
出てたりしました(笑)

★にきさん
そういう友人とはそうそう出会えるものじゃないと思うんですけど、
ここ数年のうちの出会いの中にはそんな人も…。
にきさんはどうですか?

GXを初めて連れ出したのが今回のツーリングだったんですが、
まだよくわかってなくて失礼しました(汗)
フラッシュの調光補正とかもできるみたいですが、
なかなかそこへたどり着けそうにありません。。
by YASH (2008-11-27 01:30) 

rascal

最高の人生の見つけ方 は思い入れが強すぎて・・・
コメントでは書ききれませんでした。

モーガン・フリーマン 最近とっても良い役が多いですね
by rascal (2008-12-01 19:04) 

YASH

★rascalさん
だから記事にしたんですね。
私もコメント入れなかったけど、スルーしてる訳じゃないですよ(笑)

大富豪にはなれそうにないけどカーターほど実直でもないし、
見終わってから、自分はどっちのタイプかなぁとか思ったりして。
ラスさんは記事でしがらみについて書いていたけど、
傍目にはしがらみに見えても当の本人達は好き好んでやってるってことも
あると思うな。
その逆もあるような気もするけど、今度また薪ストーブの火でも見ながら
じっくり、ね。
by YASH (2008-12-01 22:13) 

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