先日の事。
例の鶏のいる家へ、追加の工事で一日だけ行ってきた。

3ヶ月も通ったんだからまだ忘れてないだろうな、と仕事の内容もさることながら
コーチンズの顔を見るのを楽しみにして行ったのだが。

大方の工事が終わったすぐ後に、一羽死んでしまったと聞く。

そういえばもう一羽は、いつの頃からかトサカの色が良くなかったし、妙におとなしかった。
いつも絶好調の相方に、お菓子を横取りされたりしてたっけ。
本当に調子悪かったんだな、あいつ。

さみしくなりましたね、とお施主さんと話していたら、残った方が気の毒でねぇ…と。

 

ひよこが増えていた!

と聞いて真っ先に浮かんだのが猫の存在だが。
絶対手を出さない、どころか、見守っているみたいだという。

実際、仕事の合間に庭に出ているのを見ていたら、時々猫がやってきては座って眺めているだけ。
ひよこ達も特に怖がる様子もない。
信じられん! 狩りの本能はどうしたんだろう。

残った方くらいになるまではしばらく時間がかかりそうだが、
ここの猫は本当にこのまま成長を見続ける気がする。
不思議な関係の動物たち。

仕事の事も、それ以外の事でも、ずっと覚えている現場がたまにある。

ここもきっと、そうなりそうだ。