5年使ったRICOH GX200の後継にと、Canon S110を買ったのは去年の今頃。
今度もそれくらい使うつもりで意気込んで決めたのだから、
なんとか自分のものにしようと努めていたのだが、しばらく使っているうちに
そうはなりそうにない事に気が付いた。
操作性から絵作りまでいろいろ思うことはあるのだが、今更それは言わないことにする。
S90から今も続くシリーズなのだから、たぶんよくできたカメラなんだと思う。
ただ、それが自分には合わなかったと、それだけの話だ。
それで再びGX200を持ち出したりしていたけれども、さすがに大きさと見やすさに勝る
新しいモデルを知ってしまうと、モニタの見難くさが気になってしまう。
使い慣れたGX200は手元に置いておくにしても、常用するのはもう少し見やすいモニタが欲しい。
それに好ましく感じられる絵作りと、自分のものにできる操作感が伴えば。
そう考えて、もう一台カメラを買うことにした。
と、考え出したのは去年の夏の終わりだったか。
その頃には早々とモデルチェンジしてS120が出ていたものの、Canonは今回は外す事に。
S110を買うときに比べたSONY RX100は、画質面では変わらずダントツの評価だったけれども、
触っていてもやはりどうもピンと来ない。
OLIMPUSのXZ-2とLUMIX LX7は、どちらも明るいレンズが魅力で使ってみたかったが
GX200より大きく重いのが引っかかる。
軽量コンパクトで考え直すとフジフイルムのXF1もあった。
落ち着いたデザインと手動ズームには好感が持てる。
ところが手にしてみると、レンズの先端を回して引き出すと電源が入る、という手順が
せっかちな自分には馴染めそうになかった。
鞄やポーチから取り出しながら片手で電源を入れ、そのまま構えれば撮影できる状態にしたい。
フジの色作りには興味があって、一度使ってみたいメーカーだったが、
残念ながらXF1は見送ることに。
結局これという機種が見つからないまま何ヶ月が過ぎ、
やがて自分の心を見透かしていたかのように、XF1の後継モデルとしてXQ1が発売された。
今度は一般的な電源ボタンとなり、大きさ重さもS110と同等。
モニタは表示を含めてすっきりと見やすく、ついでにAFはとても早い。
これだ。
それから値段がこなれるのを待って、やっと先日新しいカメラがやってきた。
ところがぜんぜんXQ1じゃなくて申し訳ない。
結局、OLIMPUSのXZ-2を買ってしまったのだった。
言い訳をすると本当に直前までXQ1一択だったんだけど、一応候補だった機種の動向を見直してみたら、
XZ-2が2万ちょっとまで値段が下がっているのを見つけてしまったのだ。
F1.8から望遠端でもF2.5の大口径レンズはマクロにも強くて、モニタは憧れのチルト式。
ついでにEVF対応で、モデル末期なのを差し引いてもお買い得にも程がある。
とっくに旬を過ぎたどころか、たぶんXZ-3が夏前に出そうな気がするが、
それでもこの内容でこの値段なら充分納得できるし、XQ1より使い出があると見た。
この際、軽量コンパクトには目をつぶろう。
どうしてもの場合は、その頃には型落ちになっているXQ1でも探すべし<こらこら
***
で、とりあえず手した感じはでかい(笑)。
どこがコンパクトカメラだというくらいで、これよりコンパクトなミラーレス一眼はいくらでもある。
ZX-2 S110 GX200
S110を選んだ時の条件の一つに、オートバイ用のジャケットの胸ポケットに
すんなり納まる事というのがあったのに、今度はホルスターバッグですら厳しそう。
いったい何を求めていたんだか自分でも分からなくなってくるが、まぁ私の人生なんてそんなもんだ。
けれども大きいだけではもちろんなくて、大口径のレンズは1/1.7型の小さなセンサーでも
今までとは少し違うものも見せてくれるし、分厚いボディの元となっている可動式のモニタは
構図の自由度を広げてくれるだろう。
そんな事を少しづつ感じながら使ってみた話は、またおいおいに。