去年の春から仕事には欠かせない存在になった、ヤマハ仕様のMAX AK1250Eなんだけど。
先日うっかり道具を落したら、あっさり外装に穴が開いてしまった。
大ショック。
やっとの思いで買ったバイクなのに一年もしないうちに自爆ゴケして、
アッパーカウルに穴を開けてしまったくらいショック。
前に使っていた赤い外装のは、上に乗ったり材料の台にしたり相当乱暴な扱いでもヒビ一つ入らなかったのに、
もしかしたら限定色の樹脂は、強度的にはそれより劣るのかもしれない。
とりあえず現場では穴の角を丸ヤスリで丸くして、運転時の振動で亀裂が広がらないようにしておいたが、
穴が開いているということはその周りは弱くなっている訳だし、だいたいこんな姿はいつまでも見たくない。
と思いつつ、でも忙しかったのでひと月近くそのまま使っていたのだが、
今を逃すと当分こんなこともやってられそうにない今後の雰囲気なので、今のうちになんとかしておこう。
いっそ外装を取り寄せて交換しようかとも思ったが、いきなりそれはもったいないような気もする。
全とっかえはもっと木端微塵になってしまった時に考えるとして、
今回は補強を兼ねて上からカバーする事にした。
そういう用途には、割れるという事がほとんどないポリカーボネイトが向いているのだけれど、
立ち寄ったホームセンターにポリカの板は置いてなかった。
となると、工作用によくあるアクリルか。
でもアクリルは割れるんだよねぇ… と、売り場でしばし考えたが、でも厚さが2ミリあるし
下の外装と二重 になる訳だから、けっこうなプロテクターになるのでは、と。
で、型を取って。
手鋸で切り出してサンドペーパーで面取りして、ついでに本体の曲面に合うように、ヒートガンであぶって曲げる。
自分で言うのもなんだが、オプションとして売り出せそうな出来になった。スバラシイ。
後はボルト止めの穴を開けて取り付けるだけ。
ドリルで穴を開けるときが一番割れそうなので、養生テープで保護して
さらに小さく下穴を開けてから本番。
でもやっぱり割れた。
……。
さ、帰るぞ。
***
と、その日はなかった事にしてしまったけれども、
数日後にまた少しだけ早く仕事が片付いたのでその続き。
アクリルに懲りた今度は、低発泡塩ビ板というのを買ってきた。
ややマットな表面で、他の部分とは素材感が違ってしまうが、
アクリルより軟質なのでよほど折り曲げないと割れることはなさそう。
簡単に手ノコで切れるし曲げ加工が要らないので、こちらの方が厚みはあるが加工はしやすい。
それをまた型に合わせて切り出して、面を取って穴を開けて…。
こうなった。
ちょっと雰囲気が変わったけど、まあこんなもんかね。
ちなみに前回、音叉マークは3枚買っておいたので、もう一回直せます。
やりたくないけど。
初めはカスタムパーツみたいにと、極小のテーパーキャップボルトでも探してこようと思っていたけれど、
こういうものは極力引っかかりのない形状の方がいいだろうと思い直し、
取付けには超低頭ボルトというのを使ってみた。
おかげで仕上がりはほぼフラットで、狙い通りの納まりに。
そしてヤマハのロゴ風ステッカーを作るついでに、今回はネームステッカーも作ってみた。
こういうのは何に使うかと言うと、丸ノコやインパクトドライバーや各種ネイラ等、道具に貼る。
他の手と組んでやる仕事でも誰かのを間違えて、ということはまず無いけれども、
それでも一目で区別が付くに越したことはないので。
切り粉や埃にまみれる環境ゆえ、角が立っているとそこから剥がれやすいので、四隅は丸く落す。
今はそういう目的の道具がちゃんとあって、しかも1000円も出さずに手に入るのだから使ってみた。
PROの文字はちょっと疑問だが、揃ったアールが付けられているだけで、
ぐっとまともなモノに見えてくから不思議。
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という訳で、ほどなく始まる怒涛の春に、心置きなく向かえるのであった。
それにしても10年は使いたいと思っているのに、先が思いやられる…。
白の外装が手に入るうちに、予備を用意しといた方がいいかも。