5年前に買ったRICOHのGX200は、自分の意図が概ね伝えられる操作性と、
しっくり馴染むホールド感でかなり気に入って使ってきたが、
電源のON-OFF時に、時々固まるようになってしまった。
電磁レリーズの接点がぐらついているのと合わせて、一度修理に出すつもりだが、
そろそろ新しいカメラを知ってもいい頃だろう。
いろいろ考えて、今度はCanon S110を手に入れた。
5年前に買ったRICOHのGX200は、自分の意図が概ね伝えられる操作性と、
しっくり馴染むホールド感でかなり気に入って使ってきたが、
電源のON-OFF時に、時々固まるようになってしまった。
電磁レリーズの接点がぐらついているのと合わせて、一度修理に出すつもりだが、
そろそろ新しいカメラを知ってもいい頃だろう。
いろいろ考えて、今度はCanon S110を手に入れた。
実は前の型のS100がモデル末期の頃、近くの量販店でずいぶん値引きされているのを見つけて
思わず買いそうになった事があるのだが、結局出した手を引っ込めてしまった。
縁がなかったのだろう。
そのS100にはレンズ横にグリップラバーがあって、個人的にはそこが気に入っていたのだけれども、
不評だったのかS110はすっきりというかのっぺりというか、従来のSシリーズの路線に戻ってしまった。
と言ってもボディの前面はざらついた仕上げになっているので、見た目よりは滑りにくい。
レンズ外周のリングとモードダイヤルのローレットは、この手の製品にしては珍しいくらい
彫り目が尖った感じで、工具の一部のようも思える。
そんなS110を買ってすぐ出かけた前記事のツーリングで、GX200と撮り比べてみた。
S110
GX200
5年前と現行のモデルでは比較の対象にはならない気もするが、
撮像素子による発色の違いを比べてみると、思いの他GX200が暖色系だったのに気付く。
今頃なに言ってんだと言われそうだが(笑)
上の二枚だと記憶に近い発色なのはS110の方で、この日の陽射しと澄んだ空気が思い出される。
でもTDMのイエローは、自分の中ではGX200の方が近い。
S110 GX200
逆にこれだとGX200の方が記憶に近い。
S110はあっさりし過ぎに見えるが、なぜか空のトーンはこちらの方が濃いのが不思議。
S110
GX200
5月も半ばになり、柿の若葉の緑がどんどん濃くなってきた。
これも印象としてはS110だが、現実はこれほど鮮やかな緑じゃなかったかもしれない。
もっとも記憶色というのはあくまで印象として脳に記録されたものなので、
記憶に近いから忠実な色再現ということは全然ないし、
だいたい記憶された色なんて人それぞれで、あいまいなものに過ぎない。
それに現実の色より、撮り手の意図する、あるいは求める色再現をするカメラを
我々は好ましいと感じているはず。
そういう点ではS110は上手い色作りをしていて、Canonらしさを感じるところでもある。
S110 GX200
そして入梅、夏の花だと思っていたアザミがもう咲いていた。
24-72mm F2.5-4.4のレンズを持つGX200に対して、S110は24-120mm F2-5.9と
若感明るく望遠側に伸びたレンズを持つ。
そのせいかうまく使えば、ボケを活かした写真が撮れそうだ。
ブレ補正はこの分野のパイオニアであるCanonの圧勝だと思っていたら、
たまたま条件が良かったのか、GX200も頑張ってくれていた。
どちらも手持ちで撮って、等倍から切り出してもここまで見られるんだから大したもんだ。
ちなみにどちらも1210万画素で、1/1.7型とセンサーサイズも同じだが、
GX200がCCDセンサー、S110は高感度CMOSなのは世代の違いなんだろうな。
そういえばWi-Fiで画像をパソコンやスマホに送ることもできるそうだが、
そのあたりはまだ試していない。
というか、うちのWindowsはまだVistaなので対応外なのだ。
これを知ったときはけっこうショックだった(笑)
こういう事はもっと大きく書いといてくれよ。。
***
というS110が、今後しばらくもうひとつの目となる事になった。
現在GX200は19854枚がカウントされている。
できればS110ではそれより多く、いろんな場所で、人々を、風景を、出来事を見つめたい。