29年後のJUMP。 [音楽・映画]
昨日はVan Halenのコンサートに行ってきた。
自分の中でVan Halenと言えば「1984」。
高校を卒業したばかりの頃、友達の車のカーステレオで聴いたのが多分、最初だったと思う。
薄暗いライブハウスの天井や冬の夕暮れが似合うようなブリティッシュ・ハードロックと比べると、
このバンドの曲の底にはどこか明るく澄んだ空気を感じたのが印象的だった。
今思えばアメリカン・ハードロックにはそぐわない感じ方だったかもしれないが、
それでも自分の中の名盤であるのは当時から変わらない。
会場は大相撲名古屋場所でお馴染みの愛知県体育館。
一昨年のAerosmithに続いて、ロックの大御所にはかなり申し訳ないと思いつつ、
今やこの手のアーティストは、名古屋ドームでは興業的に厳しいのか? とも思ったりして。
ちなみにこの日のドームは、JUJUのコンサートだったりする。
で、開演。
ベースのウルフギャングはエディの息子なんだから若いのは当然だが、
デイブもエディもアレックスもすっかり中高年。
自分もそうなんだから当たり前か。ついでに客席の年齢層もかなり高い。
アレックスのクールなカッコよさは相変わらずだったが、恰幅が良くなって
穏やかな笑みを浮かべながらプレイするエディは、どこか野村のよっちゃんとダブって見えたり、
デイブは誰に教わったんだか、かなり上手い日本語で我々を笑わせたり感心させたり。
タランティーノ監督ばりの、ちょっと誤解されてる日本(笑)的ショートムービーまで
用意してくれていたのには驚いた。デイブは日本好きなのかな。
Van Halenのコンサート中に「原案・デイビッド・リー・ロス」というカタカナを見るとは思わなかったが、
いろんな意味でファンサービス盛り沢山なステージだった。
もちろん音楽も期待を裏切ることなく、アレックスのドラムもエディのギターもまだまだ健在。
老練というのはまだ早いのかもしれないが、舞台に立ち続けてきた者のオーラは、単なる継続の成せる力とは
次元が違うのを改めて感じた。
ラストの「JUMP」を聴きながら、舞い散る紙吹雪越しに見た彼らを忘れることはないだろう。
いいステージだった。
東京、大阪公演はこれから。
彼らに応えよう。
[追記]
この日のJUJUさんは日本碍子ホールでした、というお詫びと訂正。
ドームはイベントはなかったんだけど、 EXILEの後片付けが残っていた、とか?
あぁ、何てステキな還暦前後のオトナたち。
あの胸騒ぐイントロを聴くと、高校の頃に聞いていたミスDJを思い出します。
深夜の静まりかえる空気と、耳の中でだけ密かに鳴り響く音の洪水。
120分テープに録音しながら寝オチするのが日課でした(笑)。
ステージ上のヨッちゃんを見てついつい燃えちゃうのは、
エディに似てるからだったのかっ!@_@;
by mani (2013-06-20 00:21)
★maniさん
Van Halenを子守唄代わりにしていたとは、何て素敵な女子高生(笑)!
エディもアレックスもデイヴもみんなタイプが違うおっさんなんだけど、
同性から見てもそれぞれがかっこいい。
オトコとしてはこんなふうに歳を取りたいよなーと憧れてしまいます。
よっちゃんのステージは見たことないんですよー。
腹の出たロック・ギタリストは基本的にアウトですが、
エディとよっちゃんは許します(笑)
体に気をつけて、もう一回くらい来てほしいな。
by YASH (2013-06-20 22:07)
タグの「外人任侠伝」って何??と思っちゃったんだけど
デイブってそんなことになっていたんですね(笑
うちのクルマに積んである音源は8割方が'80年代前半~半ばのものなので
自分の頭の中では彼らは今でも若々しいんです。
サミー・ヘイガーだとこういう乗りには絶対ならなさそうだから
やっぱりデイブの個性なんでしょうね。
by harry (2013-06-26 11:49)
で、ちょっと笑った微笑ましいデイブの日本での記事はこちら↓
http://sumiransui.blog.fc2.com/blog-entry-1050.html
by harry (2013-06-26 11:53)
★harryさん
そんな事になってたんですよ~。
どうも少し前にしばらく日本に住んでたそうで、
しかもKONISHIKIと仲良しなんだって。
リンク先の水墨画もけっこうさまになっててかっこいいなぁ。
任侠伝とはまったく方向が違うんだけど(笑)、
オレ、ジャパンのこういうの好きなんだ、なんて思ってもらえるのは
うれしいですね。
サミー・ヘイガー以降の方が商業的には成功してるそうだけど、
やっぱりVan Halenのボーカルはこの人って気がします。
by YASH (2013-06-26 21:45)