今年のお盆休みは、妻が実家の都合で家に居ない事になった。
独りで連休しててもつまらないし、じゃあ普通に仕事してるかとも思ったが、
思い直して独りで出掛ける予定でいる。
今回はTDMじゃなく、Dトラッカーをハイエースに積んで行くつもり。
他にも理由はあるけれど、そうすれば宿を気にすることもない。
気分のいい場所に停まって、そこでバイクを降ろして一走り。
その後は母艦に戻って、夜を明かすというのも面白いかもしれない、と。
ただ、トランポベースNo.1のクルマに乗っている割には仕事用でしか使ったことがない。
そうした場合、車内はどういうことになるのかと、試してみることにした。
それにはまず、艦載機になるDトラを起こすことから始めなければならない。
毎日乗っていた頃なら単にカバーをめくるだけだが、そんな日々も今は昔。
今年は春に何回か乗ったきりで、再び眠りについている始末。
平日乗らなくても、休みにがんがん乗るバイタリティでもあればとは思うが、
私の辞書にそんな文字はない。
さて、室内保管して充電済みのバッテリーを繋ぎ、セルを回してみると、
数秒のクランキングで一発始動。
最初はやや白っぽかった排気もチョークを戻す頃には消えて、
アイドリングも安定していた。
このエンジンは夏が好きに違いない。
久しぶりに日の光を浴びた青い車体は、二枚掛けカバーの効果もあってか、
見慣れた姿よりやや埃っぽい程度。
アルミのハンドルバーエンドに付いた新しい傷を見て、そういえばいつだったか
風にあおられて倒れていたのを思い出したが、それ以外は異常なし。
と思ったら、ステアリングヘッドからメインハーネスの辺りを
わらわらとアリが行き交っているのに気が付いた。
なんだ、これは?
お菓子でも積み忘れていたかと一瞬思ったが、そもそもそんなスペースはない。
もしかしてここに住んでるのか?
と、シュラウドなんか外し始めると車載どころではなくなるので、とりあえず放置。
どのみち出発までに洗車はするつもりだから、そのとき考えようと、ひとまず母艦へ移動する。
普段の母艦はこういう事になっていて、このままでは車載どころではない。
T型の仕切りは3パターンに使い分けられるよう可動式になっているので、
それを外してかさばる道具をひとまず下し、道路へ。
ちなみに左上のソリみたいなのは、2mの足場板で作った簡易ラダー。
しなわないよう、両側に補強を入れてH断面にしてみた。
何度もやるならアルミのラダーを買うけど、とりあえず今回はこれでやってみる。
ただし、ちょっと短いような気もするが。
で、道路に出して積んでみた。
初めは助走だけで乗せるつもりだったが、前輪が荷室に乗ったあたりで力尽きた(笑)
ラダーが短いので、勾配が急なのだ。
仕方ないのでそろそろと下して再チャレンジ。
今度はエンジンをかけてローに入れ、クラッチを握ってダッシュ。
力尽きた辺りから半クラッチで着艦成功。
積んでみて気が付いたのは、思ったより余裕がないなということ。
特に天井は社外の可倒式ミラーに替えてあってもぎりぎりだった。
横方向は道具の棚があるので当然だが、このままでも乗ることが分かったのでよしとしよう。
本番はメンテナンススタンドで直立させて、荷積み用のベルトを掛ければ大丈夫そう。
よし、わかった。
あとは車内をちょっと片付けておけばいいだろう。
半ばアリ塚と化しているDトラが気になるところだが、洗ってオイルくらいは替えてやるつもり。
という訳で次の日曜から数日は、Dトラ復活祭に決まり。
雨なんか降るなよ。