部品は揃っているのに、なかなか手を付けられずにいたリアブレーキ周りのメンテ。
パッドだけは先に替えておいたので、開き直って塩尻だのなんだのと乗っていたのだが、
あまり先延ばしにしてもロクな事はなかろうと、始めてみた。
部品は揃っているのに、なかなか手を付けられずにいたリアブレーキ周りのメンテ。
パッドだけは先に替えておいたので、開き直って塩尻だのなんだのと乗っていたのだが、
あまり先延ばしにしてもロクな事はなかろうと、始めてみた。
今回は純正ローターから離れて、サンスターを。
純正もここのOEM品のような気がしないでもないが、だとしたらなおさら
定価販売の純正部品と比べて、多少でも割引が効くこっちの方がいいかなと。
ちなみにデザインは純正ぽいホールタイプと、ひと昔前の耐久レーサーのようなスリットタイプが選べる。
最初はどうせならちょっと変ったのをとスリットにするつもりだったが、
それはフロントでやるべき事かなと考え直してホールを選択。
値段もホールの方が少し安いので、まさしく消耗品のリア向きだ。
袋から出すまで気が付かなかったけれども、内側の意匠や穴のパターンが違っていて、
思ったより雰囲気は異なっていた。
それにして新品の平滑さと比べると、減り方の極端さがよくわかるな。
外したローターの厚みをノギスで測ってみたところ4.1mm。
一番谷になっている部分はノギスでは計れないので、実際の磨耗はもっと進んでいると考えるべきで、
いずれにせよ使用限度の4.5mmはとっくに越えていた。
でも新品の5mmから0.5mmの磨耗で要交換を守っていたら、
1万キロくらいしか持たない気もするが。
すぐ錆びるのが気になっていたローターボルトも、キタコのステンレス製に。
軽くて錆びないチタンは1本1000円もしてとても手が出ないけど、
ステンレスならなんとか奢ってやれる。
そうそう、今回からトルクレンチを導入してみた。
正直言ってシリンダヘッドのように面積のあるガスケットを均一に潰してトルクをかけるとか、
倒立フォークのブラケットを締めるような機会もあまりないので特に必要性も感じていなかったが、
規定のトルク管理をして悪い事はもちろんない訳で。
これからも多少の事は自分でするなら持っててもいいかなと。
SIGNETの安価な物だけど、素人メカニックが使うなら不足はないだろう。
ステムシャフトの古いグリースを灯油で拭き取り、新しいグリースをたっぷり塗って組み付け。
パッド間を広げ、チェーンをかける前の無負荷のホイールは、軽く手で回しただけで音も無く延々と回り続ける。
走行時にこれくらいロス無く回ってくれたなら、さぞ気持ちいいだろうな。
そのパッドだが、ガリガリのローターに当てて400キロくらい走ってしまったのでえらくデコボコに。
このまま新しいローターに組み合わせると、今度はローターがデコボコになるのは目に見えているので、
砥石で砥いで平らに修正。
本当は同時に新しくするつもりだったのに、やれやれ。
ちょっともったいなかったな。
***
さてリアが済んだところで、フロントも少し。
ローターボルトの錆が進んでいたので、ここだけリアと同様ステンレスに替えるつもりで用意したのだが。
外してよくよく見たら、太さも形状も違う事が判明。
ヤマハ車はローターボルトが二種類あって、キタコはそのどちらもステンレス製をラインナップしている。
リアは上のタイプ1というM8のボルトで、タイプ2の低頭ボルトはTDMには使われていない。
カタログの形状だけで判断して注文したのは自分だから文句を言うつもりはないけれど、
実際TDMのフロント用は、そのどちらでもなかったとは…。
もしかして他のメーカー用で合うのがあるのかいと、レーシングワールドまでカタログを見に行ったのだが、
そもそもM6なんていう、細いローターボルトを使っているところはないらしい。
仕方なくこの日は元に戻して、ネットで新しい純正ボルトを再注文。
手元に来て8年経つTDMだが、まだまだ楽しませてくれるなぁ…。
という訳で、計らずともリアのローター二枚分のボルトだけは確保することになった次第。
今回のと合わせて、あと45000キロは乗れってことか。 ふむぅ。