日曜は上高地へ行ってきた。
下界ではなかなか秋本番にならないと思っていたが、ここまで来るとさすがに空気は冷たくて
場合によっては一足飛びに晩秋の気配も。
そんな中、ハルニレの巨木と草原のキャンプサイトがある徳沢までを、のんびりと歩いてきた。
青空が覗いているものの東の空は雲が多くて、今回は曇りのスタート。
そのせいで河童橋から見た穂高連峰はのっぺりとした様子。
でもガスがかかっていなかったのは意外だった。
前回に続いてここで梓川を渡り、右岸道で明神橋へ。
左岸道の方が多少時間を稼げるのだが、せっかく来たんだから景色に変化のある方がいいかなと。
しゃきしゃき歩いて先を急ぐのは次回からにしよう。
この辺りは紅葉より黄葉が多い。
場所によって色付き方は違うけれど、タイミングとしては少しだけ早かったみたい。
今週末だったら、だいぶ雰囲気が違ったろうな。
そんな事を話しながら歩くうちに、時おり陽射しがこぼれるようになってきた。
前回とその前に続いて、我が家の上高地トレックは天気には恵まれているらしい。
今回目を引いたのが、こんな色付き方の紅葉。
同じ枝の中に緑と赤が同居する。
一枚の葉でも緑の中に部分的に真っ赤になっているのもあって、こういうのはあまり見たことがない。
温度や日照が原因なんだろうか。
陽射しがあるうちはそうでもないが、翳ればすっと体感温度が下がる。
時おり頭上から枯葉を降らせる風は、街で感じる晩秋のもの。
防風のアウターと内貼りのされたパンツを着ていたので寒くはなかったものの、
手だけは冷たく感じる事が多かった。
フリースの手袋を持って来て正解。
例によって道草しまくりで、徳沢に着いたのは昼頃。
さっそくお湯を沸かして、カップヌードルとおにぎりでランチに。
前の戸倉山ではなかなかお湯が沸かなかったので、年代物のガスカートリッジに見切りを付け、
今回は-15℃まで使えるガスを用意してみたら、あっという間に沸騰してびっくり。
昔と比べるていろんな道具が変ったのを感じるけど、燃料の進歩もすごい。
写真を撮る間もなく食べ始めたので、今回はその辺りの写真は無し。
ただ、こんな木の下で食べるカップ麺と新米のおにぎりが、思いのほか美味しかったのは確か。
食後は日なたに寝転がって、ザックを枕に少しだけ昼寝。
時々目を開くと、黄色く色付いたハルニレの葉がはらはらと風に散っている。
うーん、秋だなぁ。
幸せ。
***
午後からの方が雲は少なくなって、おおむね晴れ。
思っていたよりのんびりしてしまい、河童橋に戻ったのは4時頃だったかな。
曇りの朝と違って、夕方の斜光にくっきりと照らされる山肌にはガスが漂っていた。
いずれは向こう側からここを見下ろしたいな、なんて思ったりしながらバスターミナルへ。
そろそろ高山は晩秋を通り越して冬の始まり。
でも低山なら冬でも楽しめるので、これからもちょくちょく出かけるつもりでいる。
せっかくザックも靴も新しくしたんだから、あちこち連れ出さないとね。