1000キロ程走った中古で我が家へやって来たDトラッカーも、気が付くと27000キロ。
もう今年で8年目になる。早いなぁ。
あまり遠出には連れ出さないので年数の割には距離は延びていないのだが、エンジンはともかく
サスがくたびれてきた。
奥で踏ん張る感じが薄れているし、いつのまにか足付きが良くなっている。
手に入れてすぐ滑りにくいシート地に張り替えるのと同時に、たまのツーリングのお尻の痛さ対策で
座面の形状を変えてみようとアンコ盛りをしたのだけれど、当時の爪先立ちはどこへやら。
それだけサスがへたったんだろうな。
エンジンはサスほどくたびれた感じはないので、このまま乗り続けるならそろそろなんとかしたいところ。
フロントフォークはバイク屋でOHできるとして、リアは専門のショップなら純正でもOHできるそうだが、レーシングサービスのようなところ故かなりシビアな作業になり、費用もそれなりにかかるらしい。
他にも本当はここらで一度やっておくべきでは、という事がいろいろある。
それともいっそ、その費用を乗り替えに回すとしたら、と考えてみた。
候補はインジェクションになる前の在庫のセローと、排ガス規制でカタログ落ちした’06ジェベル250の、これまた在庫新車。
セローが面白そうなのは前々から思っていたけれど、ジェベルのお買い得感も捨てがたい。
キャリアも大型のライトもハンドガードも初めから付いていて、タンク容量も17Lと航続距離も長いし
30馬力あるから高速での移動はセローより楽そうだ。
この色のジェベルがいいなんて珍しい意見だなぁ、なんて言われながら見積もってもらったらどちらもそれほど差はなかった。
うーん…。
と、3日ほど考えた末、今回の乗り換えは見送りに。
今のバイク屋以外でも真剣に探せばもっと安いのも見つかるだろうけど、それほど切羽詰ってもいないし
それだけの費用はやっぱりすぐには出そうにない。
仮に今、工面するとしても優先順位としては他の細かな事に使いたい、というのが正直なところ。
今回はかなりまじめに考えたけど、ない袖は振れないのだ。
という訳で、できる所から少しでもしゃきっとさせようと、このところ時間を見つけては徐々に手を掛けている。
洗車では落せない汚れもすっきりさせて、動く部分にはそこに適した潤滑を。
エア・エレメントの洗浄、各種ケーブル類の潤滑。前後キャリパーも洗ってピストンに薄くシリコングリスを塗り、
何度か押し出したり戻したりを繰り返すとずいぶん動きが良くなった。
実際効かせた時の動きはごくわずかなので、思っているほどタッチに差は出ないかもしれないが、
それでも動くべきところがスムーズになるのは気分がいい。
自分で手を汚す理由は、こういうところにもあるのだ。
パッド残量のチェック、ついでに面取り。
リアはもう交換時期だったので、早めに替えよう。
そろそろ10000キロを越えるプラグも交換。
容赦なく回しているわりには、外周はけっこうカーボンが付いている。
アフターファイヤーが気になって、若干濃い目にしてあるのだがそのせいか?
そのわりには先端には煤もなく地が出ていてちょっと不思議。
そうそう、新しいプラグはイリジウムではなく普通の物に戻してみたら、パーシャルから
ひょいと前に出るときのトルク感が明らかに細く感じられて驚いた。
もともと始動性が良くなればと思って変えたんだけど、そういう面でも効いていたんだな。
そのうちまた慣れるだろうけど、どうしよう。せっかく新しくしたのになんかクヤシイぞ(苦笑)
寸又峡へ向かう途中、いつのまにか片方無くなっていたバーエンドも新調。
2歳くらいは若返ったかも。足腰以外は、だけど。
***
そしてオイルを替えると、お、まだまだ調子いいじゃないか。
サスもプリロードと減衰の調節で、もう少しなんとかならないかやってみるつもり。
あとはLLCとブレーキフルード、もっと言うとマスターシリンダーの中のシールやホース類も替えておきたいが、
なかなか一度にはできないそうにない。
本当はある程度まとめてやった方がいいんだけどね。
乗っても眺めても複葉の軽飛行機みたいな雰囲気が気に入っているDトラッカーだが、いつまで元気でいてくれるやら。
値段が付けられるうちに替えてよとバイク屋は言うけれど、それまではいい付き合いをしてやりたい。