今夜はビリー・ジョエルのコンサートに行ってきた。

 実はずっと前からファンだった訳でもない。聴くようになったのは80sポップス好きの妻の影響なのだが、この機会を逃すと二度と生の歌は聴けない気がして、今日のために仕事も都合を付けて出掛けたのだ。

初めて生で聴く彼の歌声は、聴き慣れたCDの声よりもずっと骨太なものに変わっていた。

老練かつパワフル。ベスト版なんかで聴く若い頃の声より、うんといい。

ピアノを奏で、ギターをかき鳴らし、マイクスタンドを振り回すビリー。

MCでおどけ、中日ドラゴンズの帽子を被ってシャウトするビリー。

アリガトーッ!と叫ぶビリー。

夢のような時間はあっという間に過ぎていく。

もう二度と会えないかもしれないけれど、あんたの歌とはずっと一緒だ。

この街に来てくれて、本当にありがとう。

忘れないよ、ピアノマン。