翌朝は珍しく、日が昇り切る前に起き出して周りを散歩してみた。
コテージのある場所は、まわりのなだらかな丘の陰になって日が射し込むのが少し遅れる。
県道まで出てみると、丘の中腹より上はススキの穂が朝日に光っていた。
空は雲ひとつない青空で、今日もいい日になりそうだ。
コテージに戻ってなんとなくみんなが揃うと朝食が始まる。
夕べの残りをアレンジし直したものと、トースーとコーヒー。
ラスカルさんが今日のために千葉まで買いに行った巨大梨に、素朴なプリン。
家ならもう一眠りしたくなるほど、お腹いっぱい(笑)
なんて事を言うのがもったいないほどの空なので、
のんびりもほどほどにして出発。
その前にたまには、いかにもな写真を、という事で整列したりして。
harryさんの先導で向かったのは美ヶ原。
ビーナスラインはかつて有料の観光道路で、オートバイで全線走ると2000円くらいしたはず。
たいていは和田峠から乗ることが多かったので、そこまでの大盤振る舞いは滅多にしなかったけれども、
それでも確かにここは別格だと、当時から納得して料金を払っていた。
この日、トミーくんは初めてここを訪れたそうだが、SVと行く彼のオートバイの旅が
ここから始まるとしたら、居合わせた自分も少し嬉しい。
山本小屋からはこんな眺め。
連なる八ヶ岳の峰の横から、富士山も姿を見せていた。
ここまで晴れ渡っているのは珍しい。
日曜の仕事に戻るharryさんとはここでお別れ。
また近いうちに、と見送って、我々は九十九折れを下って白樺平を抜け、県道62を東へ向かう。
少し早いけど昼はちゃんとした蕎麦でも、と思いながら立ち寄った長門の道の駅で、
そういえばコテージの管理人さんが持たせてくれたお弁当があるのを思い出した。
ちょうど日陰もベンチもあることだからと、ここでお弁当を広げる事にして、
ついでに帰りのルートの検討も。
その後はこの頃すっかりお気に入りのルートになった、県道40の諏訪白樺湖小諸線で南へ。
牧場のソフトクリームはいつもおいしいが、秋の陽射しの中で食べるのも格別。
そして諏訪南ICの手前で解散。
今回はちょっと新鮮なメンバーと一緒で、自分にも刺激になった。
いかに車体を上手くコントロールできるか、というのも大切ではあるけれど、
もっと大事な事は山ほどあって、いかにそれに気づいて持ち帰れるか、
というのも忘れちゃいけないな、と。
毎回学ぶことばかり。
よく学び、よく遊ぼう。