朝四時半発。
東名上りは普段の日曜より、気持ち多いくらいの交通量だった。
とりあえず腹ごしらえと、上郷SAのベーカリーで軽い朝食とコーヒーを。
対向する下り車線は早くも時折渋滞が見られたが、上りは流れが滞ることもなく音羽蒲郡まで。
目星を付けて置いた店は伊良湖岬近くだが、まだ朝は早い。
そのまま行っても待っているうちに寝てしまいそうなので、とりあえず蔵王山へ寄ってみる。
山頂の展望台からはこんな様子が。
雲が無ければ富士山も見えるらしいが、朝霞で遠望は効かず。
快晴の陽射しは強いものの、実はかなり寒い。
薄手のダウンベストを持ってきて正解だった。
駐車場はがら空きなのに、地元の人っぽい年配の方の姿があちこちに見えるのは、
当然だけど歩いて登って来てるんだよね。健脚です。
R259には戻らずに海岸線を流しながら進み、途中の海浜公園で
作ってきたサンドイッチの二度目の朝食。
朝が早いとお腹が空きます。
その後も道草を繰り返しながらのんびり進み、10時に伊良湖岬に到着。
高速1000円のせいで廃止が決まってしまった、鳥羽までのフェリー乗り場と駐車場は大混雑で、
ここへ来てやっと連休らしい場面に遭遇。
岬の遊歩道でも散策するつもりだったが、隣接する道の駅に寄った後は早々に退散して
目当ての食堂で開店を待つ事にする。
と、車を入れてすぐ、店の人が出てきてもういいよと合図をしてくれたので、早めの店内へ。
なんだか今回は貝づくしになってしまったが、どれも新鮮
そのもの。
初めて食べた岩ガキは当然の地元産で、
中くらいの物を選んでも、とても一口では食べられない。
そしてこちらの丼は、切り分けた大あさりをふわり卵で
とじた大あさり丼。
どれもたいへん美味。
「お食事処 みなみ」さん、リピート確実だ。
すっかり満足した後は岬を見下ろす展望台へ寄ったり、浜辺を散策したり。
↑の腰掛けている岩はいわば崖っぷちで、見晴らしはいいけど自己責任でプリーズ。
こういう所に無粋なロープが張られていないのは好きだな。
ここは細かい石粒の浜辺で、砂浜に寄せる波音とは感じが違う。
さらさらと粒の鳴る音が混じって、沖縄の珊瑚の浜を思い出したりした。
そして岩のトンネルのなかにも小さな浜辺が。
映画で遭難すると、漂着するのはたいていこんな所だが、周りを見渡すと
圧倒的に岩場で頭をぶつける確率の方が高そう。。
***
途中、猛烈に眠くなって脇道の木陰で昼寝をしたりしながら、
ゆるゆるとR42で半島の付け根へ戻る。
帰りの渋滞を考えて早めに高速に乗ろうと思っていたが、ついでに豊川稲荷へ寄ってみた。
実は昼が早かったのでもう小腹が空いてしまい、おいなりを食べに行くのが目的だったりして。
でもちゃんとお参りも。
白い石と砂の敷かれた境内は、夕方近くの斜光で白く反射して夏の景色の様。
参拝客は、もうまばらな時間だ。
その中に格闘家のような体つきの黒人のお父さんと日本人のお母さん、娘二人の家族が歩いていた。
低く通る声の流暢な日本語で、娘達に解説中。
「さっきのニオウもコマイヌもだけど、片方は口を開き、片方は閉じている。」
「これは、“ア・ウン”といって開くのは始まりや生まれる、閉じるのは終わりや死ぬを意味しているんだ。」
「そう、つまり人生と同じだろう?」
うーむ、深い。知りませんでした。
お父さん、詳し過ぎ。。。
豊橋名産ヤマサのちくわで、練り物を買い込んだ後の帰り道。
携帯の高速情報ではすでにあちこちで断続的な渋滞が始まっていたので、
R23で行くことにする。
バイパス化されていない部分と安城の手前からはそれなりに渋滞があったが、
それ以外はおおむねスムーズに流れていた。
時間的には似たようなものだったとしても、こういう選択もありだな。
渋滞と混雑でぐったり、という事もなく、なかなか満足度の高い日曜日でした。
伊良湖、また行こう。