この冬は直行直帰の現場だったので、通勤快速の座を降り、眠りに着いていたDトラッカー。
また朝夕と街乗りの出番がやってくるので、そろそろ起こす事にした。
この冬は直行直帰の現場だったので、通勤快速の座を降り、眠りに着いていたDトラッカー。
また朝夕と街乗りの出番がやってくるので、そろそろ起こす事にした。
室内保管してあったバッテリーは前の晩から充電済み。
キャブのドレーンから古いガスを抜いてチョークを引き、セルを回す。
満充電のバッテリーのおかげでセルは元気に回るものの、
いっこうに爆発の気配がない10秒程のクランキングを、間を取りながら6回繰り返す。
おいおい、いい加減にしろよと思い始めた頃、「……くしゅん くしゅん、げふっ げふっ、ぐももももも…」と、
ものすごーく不愉快そうな排気音を上げてようやくお目覚め。
爆睡中のところ悪いが、もう春だぞ。さあ起きろ。
かかったからといって油断するとすぐストールしてしまうので、慎重にアクセルを開けながらチョークを戻す。
そのまましばらくアイドリングが安定するのを待って、ようやく一安心。
一度軽くブリッピングして一旦エンジンを止め、再度セルを回してすぐかかればもう大丈夫。
やれやれ、とキーをオフにする。
思ったほど埃っぽくはなかったが、走り出す前に車体を拭き取りつつ、各部をざっとチェックしてみる。
眠らせる前にグリスアップしておいたチェーンは錆もなく、ほどよくルブが乗った状態。
クラッチやブレーキ、アクセルのタッチも問題なし。電装もOK。
その他はそれなりのくたびれ加減で、仕方ないとしか言いようがないが、
特に急を要する事もなし。
唯一「げっ」と思ったのはナンバープレート。
他の住人の自転車の出し入れで引っかかったのか、三分の一ほどが完全に折れ曲がっていて、
曲げて戻したら亀裂が入ってしまった。
裏に入れるベースプレートって、こうならないための物なんだろうな。
あんなのは飾りだと思っていたけど、初めて必要性を感じたぞ。もう遅いけど(笑)
とりあえず走り出して、タイヤの空気圧を見にスタンドへ。
一応給油もしておくかと思い直して入れてみたら、5Lと少しでリザーブに変わる直前だったらしい。
走り出せばいつも通りの軽快さ。
250ccシングルだから加速もスピードもそれなりだが、一生懸命走っている感じがいい。
だいたいそんなに頑張らなくても60キロくらいでトロロロッと流していると、
オートバイって大きくても小さくても楽しいなぁと素直に思えてくる。
アクセル一捻りで意識が置き去りになるようなバイクで通勤していたこともあったけど、
それはバイクも乗り手もお互い幸せな時間ではなかったな、と今となってはそう思う。
一緒に過ごすだけでうれしかった、というのは確かにあるけれども。
せっかく走り出したんだからと道草しがてらライコへ行って、いい加減くたびれている街乗り用の靴を
そろそろなんとかしなきゃと試着しまくり。
でも結局何も買わずじまい。何か買いたいなぁ…。
中綿無しのジャケットが心地良かったが、日が落ちるとまだひんやり。
連休中はたぶんどこへも行かないけど、やっぱりどこかへ行きたくなる夕方でした。
あ、ナンバーのベース買うの忘れた!