どこかへドライブに行って、おいしいものでも食べたいねと妻が言う。
じゃあ、好きなものを好きなだけ食べられるところへ行こうかと、昨日は琵琶湖の方へ行ってきた。
どこかへドライブに行って、おいしいものでも食べたいねと妻が言う。
じゃあ、好きなものを好きなだけ食べられるところへ行こうかと、昨日は琵琶湖の方へ行ってきた。
このところ暖かい日が続くので、関ヶ原の雪も心配ないだろうと名神に乗る。
何年か前の冬に京都へ行ったときは、思いっきり雪景色だった辺りも今年は雪の痕跡すらない。
そのまま米原から北陸道へ入り、ようやく雪を被った山並みが見えてきた木之本で高速を降りる。
目的地は以前、ブログ繋がりの人たちと行ったことのある北近江リゾートだ。
日帰り温泉とレストラン等の複合施設でリゾートなんて言わなきゃいけないのは、内心かなり恥ずかしいのだが
それはともかく。
そんなに気合を入れて早起きすることもないし、距離も程ほど。
好きなように食べた後は琵琶湖周辺で遊んで、のんびり帰るにはちょうどいいところだ。
ここはバイキング方式になっていて、その場で揚げている大きなエビフライが人気らしい。
オムレツも頼んでから焼いてくれるので熱々。チキンライスやカレーの上に乗せてもらったりして、
好みの食べ方が出来るのも気が効いている。
遊びに来ている雰囲気がなんとなく盛り上がるのは、ホテルの朝食でもこういうスタイルの所が多くなったからかな。
パンのコーナーにはオーブンがあり、焼きたてが食べられる。
焼き上がったばかりでやけどしそうなのをあたふたしながら割ると、もっちりした中から湯気とともに甘い匂いが。
うーん、いい匂い。
個人的にはエビフライよりこっちの方がポイント高いな。
もう若い頃みたいに食べられなくなったけど、それでも何度かお皿を替えてすっかり満腹に。
小さなケーキとコーヒーの後はちょっと酸っぱめのパイナップルで締めてごちそうさま。
昼少し前に入ったので窓際の明るい席に着けたし、二人でご機嫌のランチだった。
***
食後は湖岸道路を流してみる。
陽射しは力強さが増してきて車内では上着がいらないくらいだが、外は北西の季節風がとても強い。
そのせいか湖面は大荒れ。冷たい風と飛んでくるしぶきで耳が痛くなるほどだ。
そんな訳で野鳥センターへ行ってみた。
入館料が200円いるけど暖かいし、備え付けられた望遠鏡で湖面の水鳥を自由に見られるようになっていて
けっこうおもしろい。
望遠鏡も何種類かあって、私が見たのはニコンのEDレンズが使われたモノキュラーだったが、
この倍率でまともに逆光なのにも関わらずくっきりとした像を結んでいるのはさすが。
お手軽な望遠ズームとは次元の違う見応えで良かった。
余談だけれど、野鳥観察用だからといって必ずしも鳥だけしか見られないということはなくて、
湖岸道路の歩道に三脚を立てて撮影中の人たちを、後ろからこっそり観察したりもできます(笑)
夏の琵琶湖は岸辺に茂る葦などの植物で、湖面に近づけるところは限られているが、冬枯れの今はこの通り。
季節によって同じ場所からでもいろんな表情を覗かせてくれそうで、近くに住んでいたらなんとなく眺めに来て
ぼんやり過ごすのも楽しそうだ。
天候や時間帯によっては素晴らしい風景になるんだろうな、きっと。
***
わりと早めに帰ったので、夕食は家で。
おかずは大半が今日出かけた先で求めたもの。
野鳥センターの隣にある道の駅は、奥に入ると市場みたいなことになっていて、そこでいろいろと買ってみた。
琵琶湖特産の鮒のなれ寿司には手を出せなかったけれども、並んでいる野菜ひとつ取っても近所の
スーパーなんかと比べると、いろいろと面白いのだ。
ふろふき大根にかけた柚子味噌は、ブロッコリーに付けても合う。
それにしてもブロッコリーは茎がうまいな。食感がなんともいえない。
シュウマイは養老SAで、ぶた饅頭のおいしかった店のもの。
汁の身も今日は琵琶湖産。湖の尾上港で上がったこの貝は石貝というんだそうだ。
シジミのような色だが小振りのアサリくらいの大きさで、身はしっかりとした弾力があってなかなかうまい。
殻の内側は螺鈿細工に使われる貝みたいな不思議な色。
隣り合う京都や北陸に比べると多少地味かもしれないけれど、なかなかあなどれない魅力がある琵琶湖。
けっこう好きなので、これからもちょくちょく行くつもりです。