雨に向かって。

前の週末は長野に行ってきた。

なんだか泊まりのツーリングの度に必ず雨に降られているような気がするが、今回ももちろん。
二日目なんて雨雲が追いかけて来るのか待ち伏せているのか、そんな日だった。
けれどもそれなりに楽しい記憶として残るのは、慌しく雨具の用意をしたり雨宿りしながらも、一緒に笑った人達がいるからだろうな。

 

土曜日の朝、集合場所の中央道恵那峡ＳＡへ。
見慣れた場所だけに近い気がして、ひょっとしたら30分もあれば着くんじゃないかと思っていたけど、さすがにそこまでは近所でもなく１分遅刻。
ここまででもう、ひとつのツーリングという距離のイナテツさん、にきさんにどう言い訳しようかとドキドキしていたら、あれ、まだ来てない？　
と、辺りを見回していると、本当に１分の差で二人が到着。ホッ。

イナテツさんはいつものピカピカのハーレー、大型を取ったにきさんは真紅のＥＲ－６ｆで登場。
ｋｏｂａｂａｎさんのＮｉｎｊａ650Ｒと基本的には同じバイクなんだけど、ドカティのようなイタリアンレッドがよりスポーティな印象だ。
本当はｂａｒｂｉｅさんも加わる予定だったけれど、直前のブレーキトラブルなどの影響で今回は欠席。

三人でまずは岡谷まで高速を走り、ビーナスラインで霧ケ峰へ。

雨確定だと思っていた割には夏の陽射し、でも方角によってはだんだん雲が増えてきた。
後ろは青空なんだけど、行き先変えたほうがいいかな。

白樺湖へ下ってからはどうも思っていたようにルートが定まらず、しかも途中の山道では久しぶりにＵターンゴケなどをカマしつつ（赤面）、蓼科スカイラインで佐久へ抜けるはずがだいぶ西へ出てしまった。

ここから無理やりルートを修正しても時間が押してしまうだけなので、先へ進む事にして上田から真田へ。



その途中、遅い昼食。

この蕎麦屋は以前、ソロで来たときに入って当たりだった店なのだが思っていたより先にあって、辿り着いたのはいいけど昼の休憩時間だったら困るぞとまたドキドキ。
幸い間に合って一安心。

私はちょっと甘めのクルミの付けだれが付いたざるとかき揚げを。
にきさんの硬派な正統派蕎麦論と、福井のとんかつカレー蕎麦を愛するイナテツさんとの対比で和ませて頂きました（笑）





***





さてそこからはじきに菅平で、そのままＲ406を北に上れば宿を取った峰の原高原はすぐなのだが、このまま宿に入るには物足りない気もする。
なので湯の丸牧場でも行ってみようかということになったが、Ｒ406の鳥居峠の辺りでとうとう本格的な雨。
見上げると目指す牧場は完全に雨雲の中なので、仕方なく手近な田代湖でも、と思って脇へそれてみるものの、道なりに走っていたら国道へまた出てしまった。

…？？

もうすっかり面倒になってしまって、とっとと宿に向かう事にする。
きっと後ろの二人も意味不明な走行は早く切り上げたかったに違いない（笑）

菅平のコンビニできっちり雨具を整え、霧が出てきた峰の原高原へ。
にきさんがプリントアウトしてきてくれた地図に助けられて、宿にはすんなり到着。

部屋に入り荷物を解いた後、夕食には少し間があったので、にきさんとイナテツさんは早めの風呂に行ったり部屋でのんびりしたり。
私は傘を借りて、ちょっとだけ散歩に出てみた。

雨足は強くなってきて、雷鳴が響きだす。宿に入るタイミングとしてはちょうど良かったようだ。
こんな天気だからか、まわりの宿も思ったより人気が少ない。
夏は終わり、かといって気持ちのいい秋にはまだ早い、中途半端な季節だからか？

こっそり買った煙草を吸いながら一周りしているうちに雨も止み、雲間には一瞬の夕焼け。
今日くらいの雨なら有難いんだけど…。

そして夕食はこんな前菜から。

バイクの旅でこんな食事なありつくのはそうあるものじゃないんだけど、それ故わぁ、キレイ！とかうまそう～♪とか言っているうちに写真を撮り忘れてしまったので続きはなし（笑）
こういう宿の食事ってあまり印象に残らないんだけど、今回は当たりでした。



さて夜も更ける頃には、天気予報の降水確率もだんだん下がってきた。
明日はなんとかもってくれるといいんだけど…。