アジアの街の、大きな食堂にいる。

ほかにいくらでも空いているのに、なぜか奥の方の妙にせまい席に体を押し込め、浅黒い肌に
白い簡素なブラウスのウェイトレスからメニューを受け取る。

自前で撮ったような写真と、分かるような分からないような文字を見ながら考える。
汁麺を食べるにはちょっと暑いし、ご飯物の気分じゃない。
あ、これにしよう。
中華風の焼きそばに、希望的観測で蒸しパンらしきものを付けて頼んだ。

離れていくウェイトレスの背中を目で追ってから、向かいの窓の外を見る。
歩道には、夕方早い時間の斜めの陽射し。
なのにコントラストがやけに高くて、それだけ見ていると夏の午後みたいだ。

眠いな…。
それにしてもなんでこんな狭い席に座ってるんだろ?

 

なんて思っていたら目が覚めた。