前の記事を書いてから、そういえば去年はどこへ桜を見に行ったんだっけと見直してみたら、
「桜 ’17」が見当たらない。
思い返してみると、満開の暖かな日曜は仕事に行って、せめて昼くらいは休み気分でと、
現場近くの店で妻と落ち合って食事をしたんだった。
そしてその2日くらい後、季節を戻したような冷たい雨の日に仕事を片付けて、
帰りに散り始めた桜にカメラを向けていたのを思い出した。
タイミングが合わなかったんだなぁ…。
そんな事もあって、今年は何度か機会を作って出かけていた。
まとめて記事にしようと思いつつ、今頃になってしまったけれども、
一応記録として残しておきます。
最初は3月18日。
今年はこんな頃からひと月先を思わせるような陽気が続いて、開花もかなり早そうだったので、
セローで下見に出てみた。
ここは犬山から木曽川沿いに西へ向かう途中で、一帯は所々に見事な並木がある。
ちょうど現場が一宮だったのでわざわざ遠回りをして、前もって当たりを付けていたのだが、
さすがにこの時点では、日当たりの良い部分でコンマ一分咲きというところ。
沿線には「桜の里」なんて名の所も。
ここは日当たりがいいので、明日にでもいっせいに開花しそうな様子だった。
そして新聞の開花情報にも出る名所の桜は品種が違うらしく、まだ蕾はかっちかち(笑)。
でもさすが名所だけあって、木のスケール感が他所の並木よりかなり大きく、
満開の頃はさぞかし見事だろう。
しかし今はこんなだからあまり人気もないけれど、そんな頃はのんきにバイクなんか
停めていられないかも… なんて思いながら帰ってきた。
ところが途中に寄った江南の公園はもう5分咲きといった様子で、
一足先のお花見を楽しんでいる人たちもちらほら。
ここのは染井吉野だと思うが、同じ木曽川沿線でも品種や環境でかなり開花のタイミングには
巾があるのが分かった。
***
その週の間も暖かな日が続いたので、次の日曜の25日は早起きして同じルートをタンデムで辿った。
さすがに早朝はまだ寒くて、去年買った妻の冬用ジャケットが初めて活躍。
買っといて良かったろ？(笑)
実は途中の染井吉野の並木はまださほど開花が進んでなかったけれども、
ここの枝垂桜は8分咲きからほぼ満開といった感じで、早い時間にもかかわらず
結構な人出だった。
みんな狙ってるんだねぇ。
写真は静かそうだけど、実際はTDMの横に時々車列ができるほど。
早起きして正解でした。
朝の桜を堪能した後は、喫茶店のモーニングサービス発祥の地と言われる一宮で朝ご飯を。
かつて繊維産業で栄えたこの地では、今で言うブレックファストミーティングを
喫茶店ですることが多かったそうで、そのため朝食サービスの競争も激しくなり、
ついにはコーヒーを頼むだけでお腹いっぱいになるほどあれこれが付いてくるようになったとか。
と言っても今では、おにぎりに味噌汁に茶碗蒸しにサラダに…みたいなお店は少なくなって、
これくらいの軽めが主流。
ちなみにトーストは4種類くらいから選べるのが普通で、この日の私が頼んだのは
はちみつシナモントースト。
お店によっていろんなのがあるのです。
5分咲きだった公園は満開。
駐車場は早々と満車なので、ベンチ横の空きスペースにそっとTDMを停めて、
春の色を眺めたのだった。
***
その翌週、4月1日には買い物の後でいつもの五条川へ行ってみた。
前の週には寒の戻りで、仕舞いかけた冬物を引っ張り出すような日があったせいか、
思いのほか花の盛りが続いてくれたらしい。
でももう、暖かさが戻ったこの日は盛んに散る花びらで、川面が白く覆われてるところも。
今年の桜はこれでおしまい、かな。
***
そんな季節も過ぎ去り、これからは木々の新緑が眩しく、
一年で緑が一番美しい季節がやってくる。
それも毎年、桜と同じように楽しみにしている風景の一つなのだ。