この1月は仕事強化月間の予定だった。
そうすんなり進みそうには思えない部分もあったにしろ、
とにかく早いとこ目処が付くようにして、終わったら久しぶりに
温泉でも行こうそうしようと企んでいたのだけれども、
そうは問屋が卸してくれない。
そんな中でぐっと踏ん張る日々あり、思わぬ来訪ありの
例によって上り下りの毎日が慌しく過ぎて行った。
この1月は仕事強化月間の予定だった。
そうすんなり進みそうには思えない部分もあったにしろ、
とにかく早いとこ目処が付くようにして、終わったら久しぶりに
温泉でも行こうそうしようと企んでいたのだけれども、
そうは問屋が卸してくれない。
そんな中でぐっと踏ん張る日々あり、思わぬ来訪ありの
例によって上り下りの毎日が慌しく過ぎて行った。
ある朝、滅多に風邪を引かない妻が珍しく熱っぽいと言う。
計ってみたら38.78℃もある。
39℃近くあって「熱っぽい」というのは間違いだ。
「これ、壊れてるよ」などと言いながらデジタルの表示を睨む妻に、
壊れているのは君の方だと言う訳にもいかず、とにかく病院へ連れて行くことに。
妻が子供の頃からかかりつけの小さな医院の待合室は、
ちょっと珍しいくらい混雑していた。
順番が来て呼ばれた妻と一緒に診察室へ入り、当然のようにされたインフルエンザの検査は陽性。
大流行とはこういう事か。
自分も2,3日前から風邪っぽいんですがと聞いてみると、
そりゃ一緒に居るんだからさ、と、現実的なお答え。
検査して今出なくても、そんなの今夜か明日にはわからないんだからさ、
あなたもタミフル出しとくから飲まなきゃだめだよ、という展開に。
実はこの前日の方が、私の方は明確に体調が良くなかった。
症状から風邪だと思っていたが、正確には風邪ではなかったのかもしれない。
それでも買い置きの風邪薬を飲んで風呂でしっかり温まり、一晩ぐっすり寝ると
多少持ち直した気がしていたのだけれど、知らないとは幸せなものだな。
結局妻は一週間近く寝込むことになったが、
自分は熱がほとんど出なかったのでかろうじて倒れ込まずに済んだ。
多少ペースは落ちたもののなんとか仕事を進めて、
帰りに夕飯の献立を考えながらスーパーに寄り、ついでにイチゴなんぞを買って帰る。
それから二人の食事の支度をして、ついでに翌日の弁当を作って後片付けをするともう寝る時間。
やれやれ。
家族の介護をしている人にはそれが日常で、しかも数日どころの話じゃないのは分かっているが、
ほんの少しでもそんな気持ちが分かったのは、良い事だったのだろうな。
できる者ができる事をする。
支え合って暮らしていこう。
***
成人の日の前日に、「突然ですが」 と、リアルでは久しぶりの人からメールを貰った。
maniさんと単二さんからで、明日そちらに行くかも、との事。
残念ながらその日も仕事の予定だったけれども、朝の方が都合がいいようで、
もしかしたらお二人も仕事の移動中に寄ってくれるのかも?
じゃあ喫茶店のモーニングで朝ごはんでも一緒に、という事になった。
現場へ向かう前に待ち合わせの店の駐車場に入ると 、
少し早かったせいかあの明るいブルーのN-ONEはまだ来てない。
と、思ったら…。
不意に現れたお二人にびっくりして聞いてみると、乗り換えたのだという。
指差す先にはぐっと精悍なブルーにグリルの赤が効いた、新型のデミオ。
本当に納車されたばかりだそうで、早速慣らしのドライブに出て、こちらに来るのを思いついたのだとか。
我が家のは旧型になったけど、デミオ繋がりという事でしたか。
待ち合わせた店のモーニングサービスは、プラス90円でサラダバー付きというもの。
サラダと言っても生野菜ばかりでもなく、値段の割にはなかなかの内容でひと安心。
名古屋・尾張圏では時々びっくりするようなモーニングが付いてくる店もあるので、
味噌汁や茶碗蒸しが出てこなくて実はほっとしたのだった。
単二さんはこの時点ですでに、すっかり新しいデミオに満足している様子で、
そんな話を聞きながらの朝食はとても楽しい時間になった。
二輪でも四輪でも、琴線に触れるマシンを選び当てたときの気持ちは同じ。
そしてそれを理解し合える友人と過ごす気持ちも、また同じなのだ。
後から妻も少しだけ合流して、奇しくも新旧デミオのツーショットが実現。
慣らしドライブを続けるお二人を見送った後、いつものように現場に向かったその日は、
仕事をしていてもいつになく気分が良かったのだった。
それにしてもクルマ替えたよと、数百キロ先から見せに来てくれる人のいる楽しさよ。
私もいつか乗り換えたら、不意に横浜を訪ねるとしよう。
いつになるかは、乗り物の神様だけが知っている事だけれども。
***
ところでいきなりでなんだけど、みんなは干し柿について興味はないだろうか。
我が家ではこの冬は干し柿に凝っている。
というか、凝っているのは主に私だけなんだが。
干し柿といっても種類があって、寿司折りくらいの木箱に入って何千円もする高級品もあるけれども、
私が好きなのは市田柿という、小振りで白く乾いた庶民的な方。
糖分が結晶した表面の白の向こうに、果肉の鮮やかな橙色が透けている様など、
見ているだけで三杯お茶が飲める。
この辺りでは伊那や飯田など南信州産のものが流通していて、パッケージの裏には
どこどこ村の誰々と名前入り。責任製造なのだ。
自然の物だから実によって微妙に違いがあって、種の有無や食感、甘さの具合が
同じじゃないのも飽きさせない。
そんな干し柿を夕食後のお茶と共に、ひとつふたつつまむひと時が最近の心のオアシスとなっている。
笑わば笑え、美味いものは美味いのだ。
さて、干し柿と共に、2月もがんばるぞ、と。
あなたは何と冬を過ごしてますか?