年末通信。

今年も、もう終わり。
早いなぁ。

今年は特に、秋から冬があっという間に過ぎ去った気がする。
そんな日々の徒然を記して、今年の締めくくりにしたいと思います。

 

今年の秋はいろんな事があって、オートバイでもクルマでも、あまり出かける事なく過ぎて行った。



妻と暮らすようになって、あっという間のような気もするけれど、
実際はずいぶん長い時間を一緒に過ごしてきた。
そういえば、結婚したのも秋だったな。

お互い健康で、それぞれの親や兄弟も元気で、みんなで支え合う暮らし。
そんな中でその時々に、たぶん今が一番幸せなんだろう、と思ってきたのは本当だ。
心の底からそう思っていた。

けれども時間と共に変わらないものはない。
自分たちも歳を取って、周りもそれぞれ変わっていく。
認めたくないけど、認めざるを得ない事がある。

どう望んでも、我々には叶わないこともあるのだと気付いたのがこの秋だった。

 

 

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11月の終わりに建てて、現在進行中の現場は、床材の一部がアカシアの無垢のフローリング。
良くあるナラ材とか、近頃増えてきたカバと違って、色目や木目にかなりバラつきがあるので、
それらがまんべんなく散るように貼る。

とか一旦考え込むと、ちっとも先へ進まないのでほどほどにしないとやってられないのだが、
よく見ると木目と交差する虎目の出ている部分も入っているのを見つけた。
虎目と言えば、ギターやウクレレに使われるコアウッドだが、そういえばコアもアカシアの仲間だったね。

床材としては無塗装で入っていて、最後にクリア塗装かワックスで仕上げるか検討中だとか。
なので今は虎目もほとんど目立たないが、濡れたタオルで拭くと、こんなふうに金属光沢のある波目模様が現れる。
これが光の入る角度によって微妙にずれるので、板の中を光の波が動くように見えるのだ。

床一面がこれだったら純金の茶室みたいで落ち着かないが、よーく見ると所々にこんな木目がある
部屋で暮らすのはちょっと素敵。
時々お菓子を持って寄ってくれるお施主さんは、コストと色で選んだそうだけど気が付くだろうか。

 


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クリスマスにはコーヒーカップを新調してもらった。

ちょっとクラシックな感じの、コーヒーのようなブラウンのラインに一目惚れ。
理想を言えばもう少し肉厚の方が好みだけど、それはそれとして。
この冬は、コーヒーを飲むのが楽しみになりそうだ。

 

そして冬といえば鍋。
遅まきながら我が家でもピェンローを作ってみた。
こういうものを食べたいと言うと、多くの場合私が作る事になるのだが、それもそれとして。
まあ、簡単なんだけどね。

作ってみて思ったのは、これは鍋ではなく、煮込み料理であるな、と。
一応、妹尾河童氏のレシピに忠実に作ったつもりだが、我が家では二人とも
春雨を好まないのでこれだけは割愛。
たぶん春雨の役目は、あのスープを半固形化して食べるためにあるのだと思う。

それにしても煮込んだ白菜と胡麻油が、あんなに合うなんて。
自分で作ったとは思えない美味さだったのは、ごくシンプルな具材と、
能登で買った塩の力が大きかったんだろうな。
ピェンローはぜひ、おいしい塩でやりましょう。

 

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そんな秋から冬の始まりでした。

さて。

今年も見に来てくれた皆さん、本当にありがとう。

来年がそれぞれに、最も良い年になりますように。　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　YASH