かしこまってスマートフォンなどと文字にするのもなんだけど、つまりスマホのお話。
これまで使ってきたのはIS11CA。
スペック的にはすっかり時代遅れでも、用途は通話とメールとスケジュール管理、
あとはたまにブログの閲覧程度なので、安定していれば別に不都合は感じていなかった。
安定してさえいれば。
過去にも入れたアプリが原因と思われる不調はあったけれども、許せる範囲で収まってきたのだが、
知らない間に電源が落ちて再起動したり、画面のブラックアウトや電話のフリーズなど、
近頃不安定さが目立つようになってきた。
ある時、勝手に電話を発信して、しかもそれが履歴に残っていない事が分かった。
いったい中でどう動いているんだかと思うが、仕事で使っているとさすがにこれはまずい。
とりあえず初期化して、素の状態からまた作り直す事も考えたが、
そうしてみても改善されないでは困るので、思い切って機種変更することに。
で、次は安定感ではAndroidの比ではない、iPhoneにする気満々だったんだけど、
もうすぐ新型が出るらしい。
どうせならその新型を見てから、というのが人情だが、そうして世間が盛り上がっている時に、
「新しいiPhoneに替える事にした」というのもなんかイヤ。
というか、そればっかりでもないんだけど、とにかくもう一回、Androidを使うことにする。
動作は人気のXPERIA ULの方が早くて滑らかに感じたけれども、
これでも今までと比べれば十分以上に軽快。
それにサイズは少しでも小さい方がいいし、仕事中やオートバイで出掛けた際、
手袋越しに扱うことを考えると並んだ物理キーが役に立つかも。
そんな理由でURBANO L01という機種を選んだ。
黒いモデルを手にした感触はちょっと変わっていて、さらさらの中にしっとりが
同居しているような感じのマット仕上げ だった。
ラバーコートのようなグリップ感はないのだけれど、これはこれで触感は悪くない。
それにしても今のスマートフォンはどうしてあんなに大きくなってしまったのだろう。
携帯電話と思えるのは、個人的にはこの端末くらいが限界だ。
このままAndroid端末が肥大化し続けるなら、次は間違いなくiPhoneへ乗り換えるだろう。
さて、au的には大人のスマホらしい。
自分でそういうことを言うのがそもそもオトナじゃないだろと思いつつ、
メニュー画面など開いて見ていたのだが。
フォントの大きさをいじると、こんな事になるのが判明。
なんのことはない、au版らくらくスマホだったかと思えば合点がいく点が他にも。
そうか、大人の…ってそういう意味だったのね(笑)
まだ自分仕様の設定が固まっていないので落ち着かないが、いろんな面での進化が伺えるし、
なにより動作が安定しているので安心して使える。
デジタルモノの新しいのはいいなぁ。
***
と、能天気に締めたいところだが、スマホを使うようになってから常に感じるストレスは
実は相変わらず続いているのだった。
静電式タッチパネルのおかげで、手袋越しではほとんどなにもできない、というストレス。
仕事中は必要に応じて、こんな手袋をしている事が多いのだけれど、
このままでは受話の操作ができないし、かけたい時には当然手袋を外す事になる。
もちろんオートバイの革グローブでも同じ。
2年と少し前、IS11CAを使い始めた時、まずそれに愕然とした。
電話付きパソコンのスマホと携帯電話は別物かも知れないが、こんなに不便にしてどうするんだ、と。
で、調べてみたら画面の縦横を拾うセンサーを利用するアプリを見つけた。
その類のはいくつか出ていて、私が入れたのは「ShakeCall」という。
これで端末を振れば受話と終了ができるようになり、かかってくる電話には
素手じゃなくても対応できるようになった。
でも、こちらから発信するときは履歴かアドレス帳から通話先を呼び出す必要がある訳で、
やっぱり手袋を嵌めたままではいられない。
手袋くらい外せよと思うかもしれないが、外せばまた嵌めることになる訳で、
電話ごときにそんな無駄手間ばかり掛けてはいられない。
他にも素手でタッチパネルを扱えない環境はあると思うのだが、
みんなどうしているんだろう?
会社員ならガラケーの貸与もあるだろうが、我々自営業者は全部自腹なので、
仕事とプライベートで端末を使い分けるのももったいない気がする。
米軍のタブレットみたいに感圧式のスマホもラインナップに加えてくれればいいんだけど、
それはないだろうし…。
せめてenterキーを含めた十字キーだけでも、タッチパネル下に復活させてくれないだろうか。
受話と終了はenterキー、↓でアドレス帳、↑で発着履歴。
各画面十字キーでスクロールさせて選択と、通話に関しては一通りの操作がタッチパネルに触れずに行える。
素晴らしい!
と書いていて、そういえばテンキー付きのスマホがあったではないか、と思い出した。
auは去年の夏モデルまではあったんだけど、それ以降新型が出るには至ってない。
自分もそうなんだけど、店頭で見かけてもこんなちっこいキーでは…と、
しゃかしゃかスライドさせるだけでちっともいいとは思わなかった。
でも手袋越しの件で考えると、こういう選択もありだったと今更ながら思ったりする。
今回は新しいのにしちゃったから、今更これには替えないけどね。
どうもiPhone以来、スマートフォンはこうあるべき、という文法に
自分も含めて大多数の人が縛られているような気がしつつ、ガラケーの操作性と、
タッチパネルによる入力は、両立しない事なのかも、とも思える。
他にいい方法はできないものか。