桜の季節の高遠周辺は大渋滞。
そんなイメージがあって、この時期は近寄るのさえ避けていたのだが、
早起きして道を選んで行ってみれば、停まったのは信号のみであっさり到着。
桜越しに見る中央アルプスはまだまだ雪の中。
そのせいか吹く風は山の冷気を含んでいて、かなり冷たい。
日曜は、そんな中を歩いてきた。
桜の季節の高遠周辺は大渋滞。
そんなイメージがあって、この時期は近寄るのさえ避けていたのだが、
早起きして道を選んで行ってみれば、停まったのは信号のみであっさり到着。
桜越しに見る中央アルプスはまだまだ雪の中。
そのせいか吹く風は山の冷気を含んでいて、かなり冷たい。
日曜は、そんな中を歩いてきた。
いわゆる「高遠の桜」というのは、小高い山の上にある城址公園を指す。
ここまで桜の密度の高いお城や城跡も、ちょっとないんじゃないだろうか
おおげさに言うつもりはないが、下から見るとそこだけ薄桃色の雲がかかっているようだ。
おそらく土曜のまとまった雨の前が満開だった様子で、
そこかしこで花びらが音もなく散っている。
風が吹けばそれが雪のように舞い上がる様は、散り際ならではの風情だ。
そういう場面をスローシャッターで流して撮ってみたいが、
見て感じるようにはなかなか撮れるものじゃない。
こういうのは、心のシャッターで切り取っておくのが一番なのだと思う。
たぶん。
その後は近くにある枝垂桜へ行ってみたが、これはまさしく圧巻の一言だった。
村を見下ろす高台にあるこの桜は、いったい何百回花を咲かせたことだろう。
大人3人がかりでも幹に手を回すことができないほどの幹周りで、こんな大きな桜の木を私は見たことがない。
仮に城址公園の桜がなかったとしても、高遠の春の美しさに変わりはない、と思う。