夢の中の私は少年だった。

寒くて少し荒れた感じのする町工場の中にいる。
吐く息が白い。

設備がえらく古めかしくて、どうも「今」ではないようだ。
場面を俯瞰しているもう一人の自分が、そんな事を思っている。