ここ数日はちょっと遠い現場だった。
名神から東海北陸道、東海環状道へ入り、関広見ICへ。
そこからまたひとしきり走って、自宅から80km程の通勤路。

とはいえ渋滞するような所もなく、ほとんど走りっぱなしの道程なので運転は快適そのもの。
何ヶ月も通うのはさすがに遠慮したいけれど、こういうのもたまには気分が変わっていい。

関広見のインターを降りてR418を西に進むと、武儀川と並んで走るようになる。
周りの田んぼの畦や、土手のあちこちにヒガンバナが咲いていたりして、なかなかのどかな風景の中、
朝の川には投網を打つ人の姿が見えたりする。


最終日の今日は少し早く終わりそうだったので、帰りは川を見ていこうと思っていたのに、
結局その辺りまで来たのは暗くなる直前。
でもまあ、せっかくだからと、ちょっとだけ車を降りてみた。

ごーーーん…。
嘘みたいだけど、どこかでお寺の鐘が鳴っている。
まるで映画かドラマみたいだ。

あと30分早かったら、夕空の写り込む川面がきれいだったかも、
なんて思いながら水面を見ていると、水面近くを飛ぶ羽虫を狙う魚が起こしている、
無数の小さな波紋ができているのに気付く。
映画「River Runs Through It」にも、こんなシーンがあったはず。
少年時代、釣り竿を片付けながら見た川面をふと思い出した。




日暮れてからは思いのほか風が冷たく感じられて、もうすっかり秋。
そういえばモズが電柱の上で、「キチキチキチ…」と鳴いていたっけ。

今週はこんな終わり方。