インカムのスピーカーの、配線の取り回しを見直していた時の事。
横で覗き込んでいた妻が、あれ、こんな所にも模様があるんだねと言うので、
何の事かとよく見てみると、チークパッドを外すと見える緩衝材のカバーに
何やら地図の等高線のようなパターンが入っているのに気が付いた。
本当だ、全然知らなかった。
しかも標高の代わりに、極小の文字でSHOEIのロゴ入り。
なるほど、アドベンチャー路線のADVだから地図模様なのか。
芸が細かいなと思いつつ、ふと思い付く。
だったらZ-7はどうなんだと。
よーく見てみるとADVより彫りが浅いので、さらに分かりにくいけれども…。
拡大してみると、点描の中に桜の花のような図柄と、確かにロゴ発見。
ううむ、細か過ぎ。
ということは、モデル毎に別パターンでロゴが入っているとか…？
しかし持ち主さえ気が付かないようなところに、わざわざ金型を起こしてコストをかけて
ここまで手の込んだ事をする理由を思い付かないが、もしかしたら正規のSHOEI製と
模造品を見分けるための、セキュリティコードやホログラムみたいなものかもしれない、
とも思えてきた。
大陸のコピー大国なら、AraiやSHOEIの偽物は普通にありそうだしなぁ…。
と、ひとりで考えていても結論は出ないので、SHOEIに直接問い合わせてみたら
全然違ってました。
担当デザイナーのこだわりで、特に正規品と模造品を見分けるためのものではございません、
という回答を頂いた。
考え過ぎでした(笑)。
それにしてもいったいどれだけの人が気付いているのかかなり疑問だけど、
こういう仕事は個人的にはけっこう好きです。まさに伊達＆酔狂。
ちなみに現在、GT-Air, Z-7, ホーネットADV, J-FORCE4, RYDの5モデルに4種類の
模様が施されていて、Z-7とRYDは同デザインなのだそう。
となるとADVの等高線パターンとZ-7・RYDの桜パターン以外の2種類が気になるんだけど、
まさかお店でチークパッドを引っぺがす訳にもいかず。
元々が使ってる人だけの密かなお楽しみ、という事なんだろうな。
もしGT-AirとJ-FORCE4を被っている人がこれを読んでいたら、
チークパッドを外してみてほしい。
スマホのカメラを起動してライトをON。
どんなだったか、どこかで教えてもらえたら幸いです。