訳あってハイエースの古いナビを外して、カーステレオに付け替えた。
と、自分で言っといてなんだけど、「カーステレオ」というのも
もはや死語だったかと気付く。
「カーオーディオ」と言えばいいのか。
でもオーディオ売り場というのも、見なくなって久しい気もするが。
などと思っていたら、外箱にはデジタルメディアレシーバーと書いてあった。
そんな言葉があったとは。
知らなかったよ。
訳あってハイエースの古いナビを外して、カーステレオに付け替えた。
と、自分で言っといてなんだけど、「カーステレオ」というのも
もはや死語だったかと気付く。
「カーオーディオ」と言えばいいのか。
でもオーディオ売り場というのも、見なくなって久しい気もするが。
などと思っていたら、外箱にはデジタルメディアレシーバーと書いてあった。
そんな言葉があったとは。
知らなかったよ。
仕事で移動する際は、ウォークマンをトランスミッターで飛ばして、
ナビのチューナーで聴く事が多い。
音が悪くなるのは承知の上で、古いナビゆえUSB接続などできないから仕方ない。
その辺りは割り切っていたのだけれども、音はともかく肝心なナビのタッチパネルが
少し前からまともに使えなくなってきた。
以来ナビはスマートフォンに頼ることが多くなった。
たまに案内を放棄して固まったりしているものの、測位さえしてくれれば
古いナビよりもピンポイントで導いてくれるし、
google mapならストリートビューで、現地の駐車場や道路の様子まで確認できる。
ナビ専用機と違っていつも下のように地図が出ているわけじゃないが、
知らない現場へ行く前はたいていスマホで地図を開くのだから、
そのままナビ画面へ移行するのは当然かもしれない。
となるとまともに使っているのはチューナーだけのくせに、ダッシュボードのど真ん中に
2DIN分の場所を取っているのは何なのだ、と思えてくる。
考えた末、とりあえずナビはこのままスマホを使って、
やはり不自由だと思うなら、ポータブルナビを載せるとしよう。
なんならゴリ江をこっちに連れて来ても。
で、古いビルトインナビは外してしまって、そのスペースはオーディオだけを収めることにした。
これにウォークマンを直接繋ぐ。
上段を空けたのは、1DINポケット用のナビスタンドを入れる事も考えて。
今回はカタログやネットで下調べをして、なんてことは一切しなかった。
カー用品店でこういう使い方がしたいんだけどと話し、それならこのあたりをと勧められた中で
一番見た目のすっきりしたのを選んだら、このKENWOODのU494BMSという機種になった。
きらびやかな色の光が踊る売り場の片隅で、淡々と白く光る文字とボタンが、逆に目を引いたのもある。
そしてCDスロットすらない潔さ。
ウォークマンと曲を入れたUSBメモリーがあれば、車内にCDを持ち込むこともないだろう。
もう少しでいいから音楽として楽しめる音にできれば、と常々思っていたので
同時にスピーカーも替える事に。
そのスピーカーの取付け説明書がちょっと面白かったので、ついでに載せておく。
どう見てもプロに向けたものでないのは一目瞭然で、
自分で取り付けもするユーザーへの解説だと思う。
日頃分かったつもりになって使っている、締め付けの「トルク」という意味も、
誰かに分かりやすく説明しようとすると、なかなかうまくできなかったりするが、
なるほど、こういうことだよね、と。
さて新しくなったカーステ(笑)で聴いてみれば、壁越しに後ろから漏れ聞こえていた演奏を、
正面からナマで聴くが如く。
ほとんど貨物のハイエース・バンの車内環境で、音がどうのと言っても仕方がないかもしれないが、
走行中でも演奏の輪郭と奥行きがちゃんと感じられるようになって、なかなかご機嫌な車内になったのだ。
***
ところでこの機種はBluetooth接続の機能があって、スマートフォンとワイヤレスで連携が可能。
ということはスマホの音楽ファイルを飛ばして出力する事もできるが、
自分はスマホで音楽を聴く習慣を持たないので、ほとんど入れてないし、入れる気もない。
せっかくの機能なのに生憎だけど、その他に電話がカーステ経由で使えるというのは、
ちょっといいなと思ったのだった。
カー用品店のピットから取付けが終わって出てきたときは、こんな位置に小さなマイクが付いていて、
たぶん使わないだろうと思ったものだが、考えてみるとヘッドセットなしで運転中に電話が使えるのは
便利かもしれない。
もちろん電話を受けるだけじゃなくて、スマホの電話帳データを読み込んで、レシーバーからも発信が可能。
メディアレシーバーとはよく言ったものだ。
ただ口元からメーターまではかなり離れているのに、ちゃんと声を拾うのか。
見れば見るほどステーが日除けのバイザーを挿むとしか思えないが、
一応もらっておいたカタログを見ても、同様の場所にあって、配線の手間を惜しんだ訳でもなさそう。
試しに妻の携帯に電話するとやっぱり電話が遠いそうで、設定でマイクのレベルを上げてみたが
解決には届かず。そもそもマイクが遠いかららしい。
で、早めに位置を変えてもらおうと思いつつ何日か過ごすうちに、また時間を打ち合わせて
ピット入りさせるのが面倒になってきた。
とりあえずどうなっているのか、もしかしてケーブルの長さが
足りないのかもしれないし、一度見てからにしようとダッシュボードを剥がしてみる。
と思ったら全然あるね。荷室まで引っ張れそうなくらいある。
それが分かればもう自分でやった方が早いし、配置も好きなようにできるので。
メーターバイザーの中を横切って、Aピラー伝いに上へ。
バイザーの付け根で横に出して、こんなふうにしてみた。
通話するときは少しバイザーを降ろすと、角度的に一番近くなる。
なんてことをやっていたら、たまたま仕事の電話がかかってきたのでこれで受けてみたが、
特に聞き返されもしなかったので使い物にはなっているらしい。
問題がなければこれでいく事にした。
ただ妻の話だとスマホ直と比べると、かなり声の感じが違って聞こえるとのこと。
元々今使っているのは京セラのスマートソニックレシーバーという、通話口を持たない方式なので、
マイクを通した声とは伝わり方が違うのかもしれないが。
という、20年ぶり以上でカーステレオ的なものを付けてみたら、
こんなところにも思いっきり時代の波が打ち寄せていた、というお話。
***
ところで今回、ひとつ誤算というか当て外れだったことがひとつ。
店のオーディオ担当から機種選びの際に聞いて知ったのは、ウォークマンはこの手の音響機器には、
USB機器として認識されない、という事。
i-podやi-phoneは当然USB接続されて、操作もレシーバー側で行なえるし
使用しながら充電もされるのに、ウォークマンではそれができない。
もちろん3.5㎜ミニプラグで繋げば音は出るが、いわばそれは今回付けた機器を
大がかりなヘッドホンとして使うのと同じなのだ。
同じ国産同士が連携できず、他国の規格に右へ倣うのが現実とは…。
実は今使っているウォークマンはわりと最近替えたばかりで、こういう事になるなら
i-podに乗り換えも考えないでもなかったのになぁと。
ウォークマンの音の方が個人的には好きだし、車内で操作するのはウォークマン本体側というのも
今までと同じだから、なにか決定的な不自由があるとは思ってないのだけれど。
仕事の移動でも気持ちよく音楽が聞けて、少し便利に電話が使えるようになったのはうれしい。
でも同時に、いくばくかの残念さも感じているのだった。