見にくい。
特に手元の細かい物が見にくい。
半年くらい前から、急にそう思うようになった。
ここ数年、なんとなく気になってはいたものの、健康診断時の視力検査は相変わらず左右とも1.2～1.5だし、
日常それほど困る事もなかったが、いよいよそれが出てきた。
細かい仕事をするときに、尖らせた鉛筆で材料に細い線を引くんだけど、それが二重に見える。
その線の真上に刃物を入れるのか線を気持ち残すのか、そういう微妙な加減がいる時もあるのに、
肝心な線がまともに見えないでは話にならない。
つまり老眼なのだ。
そう思って新聞や文庫本の文字を見てみると、やっぱりおかしいのに気付く。
特に左がひどくて、比較的マシな右目でそれを補っていたらしい。
事務をしているとひどく目が疲れるようになったのは、それが原因かもしれないな。
放っておいて良くなるものではないし、意地を張るような事でもない。
観念して先日、眼鏡屋へ行ってきた。
症状を話してまずは検眼してもらうと、やや乱視が入った遠視ということで、
よくある視力検査ではまったく不都合はなし。
ただ、それと手元でもクリアに見えるかというのは全然別のお話なんだそうだ。
目で不自由を感じた事がないゆえ、そういう知識は乏しくて、元々ピントが近くにある近視だと
老眼には気付きにくいとか、遠視の人は若くても近くは苦手傾向であるなど、知らなかったことばかり。
ふーん。
そんな話をしながら、見ようによってはSFチックな上のフレームに、サンプルのレンズを入替え合わせてもらう。
まるで自分の目をモニターしているように、言われる通りに見え方が変わるのは驚きだった。
さすがプロだなあ。
フレームを決めるときは見慣れていないせいか、どれをかけても違和感たっぷりで、
いっそレンズに直接ツルを付けるタイプにしようかとも思ったが、強度が劣ると聞いてあえなく却下。
現場でも使うんだから、あんまり繊細に扱わなきゃならないのもね…。
結局、掛け心地とあんまり目立たない事優先で選んだら、初めての眼鏡はこんなのになった。
なんかもう、普通過ぎて面白くもなんともないが、最初は無難なのにしとくかなと＜弱虫
なるべく物を持って歩きたくないと思っていたのに、携帯にカメラに眼鏡と、
逆にどんどん持ち物が増えていくこの頃。
身一つでどこへでも、なんてのが理想だったけど、なかなか身軽には生きられないなあ。。