実家の近辺は里山とか農村ではないのだけれど、街中な訳でもなく。
たぶん50年後の未来でも、中途半端なままなんだろうなぁと思うようなところなのだが、それゆえ街中よりはいろんな鳥が見られる。
実家の近辺は里山とか農村ではないのだけれど、街中な訳でもなく。
たぶん50年後の未来でも、中途半端なままなんだろうなぁと思うようなところなのだが、それゆえ街中よりはいろんな鳥が見られる。
たとえば前の家の屋根に突然こんなのが降り立って、瓦をがしゃがしゃ言わせながら歩いていたりする。
アオサギかなんかだと思うけど、かなりでかいので本当に足音が聞こえる。元々水辺の鳥のはずなんだけど、こんなところに降りて何を見てるんだろう?
そして今の時期、夕方になるとムクドリがねぐらに集まってくるのも見られる。
この木のある繁みがお気に入りらしいんだけど、なぜかある時間までは手前の電線に並んで騒いだまま繁みに入ろうとしない。なにかルールでもあるのかな。
下はセンターラインのない道路。家に帰る途中、路肩にDトラを停めて見上げていたら、「カチーン… カチーン…」と小石でも落ちてくるような硬い音があちこちでしている。
くわえてきた木の実でも落としてるんだろうかと、路面をよーく見ていたらこんなものが。
やっぱりなにかの実だった。でもなんでせっかくくわえてきた実を、片っ端から落としてるんだろう?そう思って摘み上げようとしたら、表面を覆う「ぐにょっ」とした感触と共にほのかに温かい… !
くわえてきたんじゃなくって、消化できなかった種でした。
ベッドに入る前にトイレは済ませておきましょうという事か。集団生活だから、寝てる時にこんなのが降ってきたらもめそうだよなぁ。
おっと、いつまでも見てるとメットに落とされそうだから帰ろっと。
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庭木にミカンやリンゴを挿しておくと、メジロも来る。今年はどういうわけかピラカンサの実が不作で、毎年来てくれるのに気の毒だと思っていたけど元気そうで良かった。他にもジョウビタキやヒレンジャクなんかも立ち寄ってくれたりする。
メジロが来るのは子供の頃に気付いていたけど、今になるまで同じ個体のはずはないから、一族で越冬地を伝承しているのだろうか。それとも見つけたものの早い者勝ちなのかな。
ジャイアンみたいな存在のヒヨドリに時々蹴散らされてるけどがんばれよ、なんて思ってしまう。小さい鳥は見ていても楽しいのだ。複雑極まりない高速言語のようなさえずりで、何をおしゃべりしているのだろう?
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中学生くらいの頃、なぜだか知らないけど野鳥にハマったことがあった。思えばヘンな子供だったかもしれないが、おかげでいまだに鳥の名前はよく覚えている。
暮らしや仕事には全然役に立ってないけど、草木や生き物や星座の話とかそういうのに詳しいのって、たまーにちょっとだけ気持ちが豊かになる、ような気がします。