もうGWも後半。
事務仕事や打ち合わせを挟んでいたので出かける予定はなかったけど、
合間にバイクでもいじろうかと思っていたら、ここへきてあいにくの雨。
どのみち乗って出るのは連休が終わってからのつもりだったが、
プラグを替えたりやETCの移設はやっておきたかったな。
仕方なく部屋でヘルメットをいじり出してみたら、そういえば秋に使い始めたきり
何も書いていなかったのを思い出したので、今回はMULTI TECについてのあれこれ。
もうGWも後半。
事務仕事や打ち合わせを挟んでいたので出かける予定はなかったけど、
合間にバイクでもいじろうかと思っていたら、ここへきてあいにくの雨。
どのみち乗って出るのは連休が終わってからのつもりだったが、
プラグを替えたりやETCの移設はやっておきたかったな。
仕方なく部屋でヘルメットをいじり出してみたら、そういえば秋に使い始めたきり
何も書いていなかったのを思い出したので、今回はMULTI TECについてのあれこれ。
前にX-11と比べると重いけど、被ってしまえばそれほど差は感じないと書いたが、
慣れても被ったり脱いだりするときはあきらかに重さを感じる。
軽いヘルメット、ではないです。
といっても、走っていて肩が凝ってくるとかそういうことはないんだけど。
雑誌なんかではフリップアップ型とは思えない軽さで… 、などと時々目にするがそれは言い過ぎ。
けっこうなボリュームのあるあのチンガードをスムーズに可動させ、なおかつ相応の強度を
確保する必要があるのだから、そうやたらと軽く作れるものではないのだろうな。
そのチンガードのロックの仕組みは、いったいどういうことになっているのかと見てみたら…。
口元の赤い部分を下げるとワイヤーが引かれて、帽体側のロックピンにかかる金具が上がるという仕掛け。
部品はそれぞれビス止めされていて取り外しが可能。
限られたスペースの中でよく考えられていると思うが、求められる条件を満たすには
ある程度の部品数と、金属部品による重量の増加は仕方ないのかもしれない。
口元のワイヤーを動かす部分は当然カバーで覆われていて、その内側にも緩衝材が。
チンガード自体が大きくなるのは、デザインのためだけではないらしい。
さて被る時は、チンガードを上げておかねばならないのはお約束。
被ってからその状態で歩き回るのはいいけれど、その際シールドは下ろしておいた方が無難。
上げたチンガードからさらにシールドが上がっていると、低めの出入り口なんかではガン! と引っかかって
ちょっと危険。けっこう首にくるので要注意。
走り出してみれば、風切音はまあそれなり。
高速域でも特に大きくはないが、静かというほどでもない。
音域は低めなので、音による疲労は少ない部類だと思う。
高速道路でおおっぴらには言えない速度で巡航していても、負圧でヘルメットが持ち上げられる
不快なリフトはなし。
そこから斜め後ろを直接目視するときでも、頭が揺さぶられたりはしないので
ヘンなカタチの割に空力はよく考えられているみたい。
前のX-11は後頭部のスポイラーの効き目か、その辺りは良くできていたが、風切音はやや高めの
音が混じるのが気になった。
この辺りはバイクの乗車姿勢、スクリーンの形状によって変わってくることだけれども。
ベンチレーションは小さなツマミを動かす必要があるX-11より、パーツの面自体を動かすことで開閉できる
こちらの方が扱いやすい。
効き目はそこそこで、空気の流れが体感できる程度。
というかX-11だってそんなものだ。
あと、どういうわけかストラップを締めた状態で余る部分が長くなった。
先端を留め忘れて高速に乗ったりすると、ボタンの付いたストラップの先が風圧で暴れて、
帽体に当たり騒々しい。
これでSHOEIは続けて5個目なんだけど、明らかに今回は長さに違いを感じる。
社内の規格が変わったのかな。
***
これを被るようになってじきにZ-6が発売されて、実はけっこうショックだった。
シンプルでも力の感じられる造形。どっちか比べて決めたかったなぁ。
[SHOEI web siteより]
初代のZ-3を被っていた頃に気になっていた風の巻き込みも、あごの形状がずいぶんと変わって
良くなっていそうだし、それだけならともかくシールドシステムまで新しくしてくるとは!
せめて視界の広くなったピンロック・シールドだけでも流用できないかと思ったが、専用ということでがっくり。
今までのはシールがちょうど視線のまん前にきて目障りなのだ。
でも、もしZ-6を選んでいたとしたら、フリップアップがどんなものか使い込む機会もなかったはずで、
そういう意味ではかえって良かったのかも。
原付少年の頃からフルフェイスに馴染んだ身には、がばっと前を上げて話が出来たり、
信号待ちの間に飲み物が飲めたりというのはかなり新鮮な体験だった。
部屋の中では耳に残ると感じたチンガードのシャキン!という音も、走り出すと同時にエンジンや風の音と一緒に聞けば
面頬を下ろす騎士の気分、なんてね。
***
そんな訳で数あるヘルメットの中でも、けっして端正なシルエットではないし軽くもないけれど、
なかなか気に入って使っている。
機能はきっちり押さえつつ、微妙にヘンなカタチ。
というのが好きな私にはぴったりなのだ。