North Tour -北の道- [Ride]
さてさて、ちょっと経ってしまったけれども北海のお話を。
久しぶりの、本当に久しぶりのロングツーリングになった今回の旅。
フェリーで苫小牧に着いてからの行程は、富良野-天塩-礼文-浜頓別―女満別-別海-帯広-安平-函館。
前半はソロ、女満別空港から妻も合流して、そこからはタンデムで道内9泊10日。
けっこう走りましたよ。
これを元にブログを書こう!と意気込んで珍しく日記を付けていたんだけれど、
それやってると当分北海道編が続いてしまう…、と気が付いて、例によってさらっとまとめる事にしました。
最初は道について。
苫小牧に着いたのは6/27の昼前。
前日の仙台あたりから快晴にも関わらず甲板に出ると風がひんやりして、
さすが北国と思ったけれども、上陸して内陸に向かうにつれジャケットのベンチレーションを
閉じたままでは暑いくらいになってきた。
前日の仙台あたりから快晴にも関わらず甲板に出ると風がひんやりして、
さすが北国と思ったけれども、上陸して内陸に向かうにつれジャケットのベンチレーションを
閉じたままでは暑いくらいになってきた。
安平-占冠経由で、富良野の東の端へ。
咲き始めているはずのラベンダーには目もくれず向かったのはベベルイ周辺。
こんな風景が広がって、セローなら思わず丘を越えてみたくなりそうな素敵な小径が
あちこちに見えてくる。
でもこういう道は農地の私道なので、眺めるだけにしておくのがツーリストの心得。
それでも場所を変えれば、一日中でも楽しめそうな所だった。
あちこちに見えてくる。
でもこういう道は農地の私道なので、眺めるだけにしておくのがツーリストの心得。
それでも場所を変えれば、一日中でも楽しめそうな所だった。
ここは上富良野だったか美馬牛だったか。
幹線を外れたこんな道端でぼんやり景色を眺める、というのが
今回してみたかった事のひとつ。
なにがいいって、車やバイクがまったく通らないのがいい(笑)
この後で美瑛にも行ったのだけれど、特に人が足を止めるものがないような
上富良野や美馬牛の静かな丘の方が、なんだか性に合うような気がした。
おそらく有名になる前の美瑛も、こんな雰囲気だったのかもしれない。
幹線を外れたこんな道端でぼんやり景色を眺める、というのが
今回してみたかった事のひとつ。
なにがいいって、車やバイクがまったく通らないのがいい(笑)
この後で美瑛にも行ったのだけれど、特に人が足を止めるものがないような
上富良野や美馬牛の静かな丘の方が、なんだか性に合うような気がした。
おそらく有名になる前の美瑛も、こんな雰囲気だったのかもしれない。
留萌からは日本海の海岸沿いに国道232を北へ。
以前この道を走った頃と違って、道の駅がそこかしこにできていた。
ずいぶん便利になったのに軽く驚きながらも、うねる路面と道路端を指す矢羽根の連なりは
記憶の中の道と同じで、どこか懐かしさも感じながら走ったのだった。
以前この道を走った頃と違って、道の駅がそこかしこにできていた。
ずいぶん便利になったのに軽く驚きながらも、うねる路面と道路端を指す矢羽根の連なりは
記憶の中の道と同じで、どこか懐かしさも感じながら走ったのだった。
天塩から北へ海沿いを行くのは道道106、雨の朝。
道路から見る限り、人の生活感がまったく感じられない道。
晴れていればずいぶんと違った印象だったろうが、初夏だというのに
冷気さえ感じる雨の中では辺境感満点。
道路から見る限り、人の生活感がまったく感じられない道。
晴れていればずいぶんと違った印象だったろうが、初夏だというのに
冷気さえ感じる雨の中では辺境感満点。
礼文島は今回初めて。
ここは島の東側の海岸線なのだけれど、こういう道端にいきなり登山口のバス停があったりする。
そんなところから信州辺りだと、2000mくらいから見られる植生が広がっているのは
緯度の関係だと思うが、ちょっと不思議な風景だった。
泊まった宿も登山客が大半で、食堂にいると山小屋にいるような錯覚が…(笑)。
宗谷の、貝殻を敷いた白い道では深い霧が出ていた。
天気が良ければ、登ってきた後を振り返れば青い海と空。
視線を戻すと、緑の牧草地に伸びる白く輝く道… という素敵な所だろうが、
この時はこんな様子。
上体を揺さぶる冷たい風に耐えて写真を撮っても、影ができないから妙に嘘っぽい。
バイクだけ切り抜いて張り付けたんじゃないよ。
それにめっちゃ寒い。
道の白さが雪道に見えて仕方ない。
念のためにとインナーダウンを用意して正解でした。
予定ではこのまま進んで宗谷丘陵を満喫するつもりだったが、
カーブの先が見えないくらいの霧になってきたので、かなり苦労してUターン。
私の中では「ホワイトアウトの道」と名付けられたのだった。
緯度の関係だと思うが、ちょっと不思議な風景だった。
泊まった宿も登山客が大半で、食堂にいると山小屋にいるような錯覚が…(笑)。
宗谷の、貝殻を敷いた白い道では深い霧が出ていた。
天気が良ければ、登ってきた後を振り返れば青い海と空。
視線を戻すと、緑の牧草地に伸びる白く輝く道… という素敵な所だろうが、
この時はこんな様子。
上体を揺さぶる冷たい風に耐えて写真を撮っても、影ができないから妙に嘘っぽい。
バイクだけ切り抜いて張り付けたんじゃないよ。
それにめっちゃ寒い。
道の白さが雪道に見えて仕方ない。
念のためにとインナーダウンを用意して正解でした。
予定ではこのまま進んで宗谷丘陵を満喫するつもりだったが、
カーブの先が見えないくらいの霧になってきたので、かなり苦労してUターン。
私の中では「ホワイトアウトの道」と名付けられたのだった。
エサヌカ線、午後5時。
彼方の路面と空が灰色に溶け合う道。
彼方の路面と空が灰色に溶け合う道。
実はフェリーの中でちらりと、こんな事も考えていた。
この道を通るのは夕方になるだろう。
その時の空によっては、オートバイで行く旅はここでもう、満足してもいいかもしれない、と。
この道を通るのは夕方になるだろう。
その時の空によっては、オートバイで行く旅はここでもう、満足してもいいかもしれない、と。
けれども実際考えたのは、次はいつ来るか、という事だった。
まだ満足はさせてもらえないらしい。
まだ満足はさせてもらえないらしい。
***
この時期を選んだのは、オンシーズンの初めでまだ空いているのと、
梅雨真っただ中の本州と違って、比較的安定した天気が続く、という事からなのだが、
写真からも分かる通り、曇りや雨が多かった。
雨具を身に付けなかったのは初日と2日目だけで、以降は朝晴れていても午後からは
雨の装備をする日が続いた。
オートバイの旅においては雨は降るもの、と日頃分かっていても、
ここまで毎日では正直へこまざるを得ないが、災害級の雨に合わなかっただけでも
幸いだったのかもしれない。
今年はそういう年だったのだ。
それでも、ときにはこんな空が見られたのが救いになった。
雨があり、晴れがあるからこそ旅は彩られるのだ。
次回は宿のお話。
雨があり、晴れがあるからこそ旅は彩られるのだ。
次回は宿のお話。
こんにちは。
北海ツー乙でした。
行ったことのある所が結構多かったりしますが、その時々で、天気や時間にあるし、感じ方も違うんでしょうね。
まさに一期一会(笑)
by HIRO (2019-07-25 20:31)
★HIROさん
天気や時間で感じ方が違うというのは、本当にその通りです。
雨が多かったので陽射しがあるだけでもう、どこを見ても
感動できてしまったり、逆に雨に煙るD106なんかは
タフでハードなカッコよさのある道だなあ、なんて。
ただ後席を思うと、もう少し晴れてくれてほしかったですね。
by YASH (2019-07-25 23:18)
お天気に恵まれなかったようで、残念でした。いつも、この時期は仕事で地方を走るとたくさんの道外ナンバーの大型バイクを見かけます。雨が降っている時はいつも、すれ違うたびに晴れますように、どうかご安全に…と心の中で祈っています。
YASHさんが好きそうな道、まだまだいっぱいありますから、懲りずにまた走りにいらしてくださいね(`Θ`)ノ
by MORIHANA (2019-07-26 12:42)
★MORIHANAさん
前に行った時も雨の多い夏の終わりでしたが、
今回はそれ以上だったかも。
結局夕日は一度も見られませんでしたが、
それでも行って良かったなぁと、いろんな事を思い出します。
懲りるなんてとんでもない、行こうと思って行けなかった
所もありますから、必ずまた行きますよ。
車窓からの眼差しに感謝ですv
by YASH (2019-07-27 20:47)
9泊10日、良いですねー。
どういうわけか、自分も前回走った時のことを思い起こしてみると
そんなに降らなかった筈の雨の時のことが一番印象強かったりして。
オートバイの旅って、不自由さとか気候の辛さなどが
充実感のかなりの部分の素になっているのかもしれないですね。
宿のお話と、その後は食のお話かしらん。
楽しみにしてます!
by harry (2019-07-31 20:04)
★harryさん
本当はもう一日、あまり走らない休息日があるはずでしたが、
妻のとある都合により、走りっぱなしに…。
>不自由さとか気候の辛さ
それを乗り越えた時の充足感が焼き付くんでしょうね。
でも10日居て3-4日雨曇りならそうも思えますが、
ここまで続かなくてもいいだろうというのが正直なところ。
なかなかない機会なので、妻にはもう少し明るく爽やかな
ライディングを楽しませてあげたかったです。
by YASH (2019-08-03 22:50)